京都府神社庁主催事業「雅楽教養研修会:雅楽ってなぁに?」第1部:管楽器編|雅楽セミナー事例

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菊理は「雅楽の楽器体験」「平安時代の宮廷装束の着付け体験」「雅楽文化講座」などを得意としており、大学のゼミや特別講義、平安文化の講座を全国各地で開催しています。

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雅楽の楽器や歴史を解説 於:京都府神社庁

このたび、京都府神社庁様よりご依頼頂き、『雅楽教養研修会:雅楽ワークショップ』を企画開催、併せて外部講師を務めさせて頂きました。今回は夏休み期間中ということもあり、お子さんにも参加して頂きたいとの趣旨から、お子さんにも分かりやすいよう資料やプログラムを組みました。


第1部 『雅楽ってなぁに?』:雅楽の解説(お話)
第2部 『雅楽やってみよう』:雅楽の楽器体験
として、二部構成で行ったワークショップのうち
今回の記事では第1部の冒頭部分、雅楽の楽器『笙、篳篥、龍笛の解説と生演奏』をご紹介いたします。

開催日時:令和5年8月11日(金・山の日)13時30分~16時
会  場:京都府神社会館講堂

第1部「雅楽ってなぁに?」雅楽の解説

開講式

京都府神社庁 鳥居副庁長より開講のご挨拶 於:京都府神社庁 

開講式は国歌「君が代」斉唱からはじまりました。

通常、国歌斉唱には一般的な4/4拍子の洋楽テンポの伴奏音源を使うことが多いのですが、今回は雅楽の教養研修会(ワークショップ)ということで、特別に京都府神社庁雅楽部会委員の方々に、正調(雅楽のテンポ)で「君が代」の伴奏を生演奏していただきました。

君が代の作曲は明治時代の楽士(宮内省式部職雅楽課伶人)の「林廣守」伶人長、「奥好義」氏です。ですから、君が代は雅楽のリズムで歌うのが本来の形で、雅楽のリズムで歌うと、とても雅でしっくりします。

とても珍しい雅楽の楽器

京都府神社庁様からは「夏休み中なので、お子さんも参加できる雅楽ワークショップをお願いしたい」とのご要望でしたので、なるべく専門用語を使わず、漢字にはふりがなを付け、かわいいイラストを随所に入れた、お子さんでも分かりやすいよう特別編集スライドを使って解説しました。

第1部「雅楽ってなぁに?」では、雅楽のメロディを織りなす3種類の管楽器の解説からスタートです。

優雅な和音『笙(しょう)』
ダイナミックな音色『篳篥(ひちりき)』
きらびやかな音色『龍笛(りゅうてき)』

雅楽の優雅な旋律を奏でるのは「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の3種類の管楽器。
まずは雅楽の楽器の中でもひときわ優雅な和音を奏でる「笙」の音色を実際に聴いていただきました。

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笙ってどんな音が出るの

美しい笙の演奏に聞き入っていらっしゃいました 於:京都府神社庁

笙の音色は「天空から降りそそぐ光」を表すと云われています。
今回は小学生や中学生のお子さんが参加されていましたので、近くで楽器が見えるよう、どうやって音を出しているのかを見られるように、通路を歩いて移動しながら演奏し、皆さんのすぐ近くで音色を聴いていただきました。

笙ってどんな楽器?

笙はシルクロード伝来の古い楽器で、形は伝説の霊獣「鳳凰」が羽を休めている姿を模していると言われています。
「頭(かしら:黒いお椀のような部分)」に、細い17本の竹が突き刺さったような不思議な形をしていて、吹いても吸っても同じ音が出ます。

楽器クイズ「笙」

「雅楽」と聞くと皆さん一様に緊張されるようで、このワークショップでも多くの方が緊張されているようでした。こんな時は雰囲気を和らげるよう、菊理の得意とする「雅楽クイズ」の出番!大人の方には簡単すぎるクイズですが、笑い声と共に緊張がほぐれたのか、会場が一気にリラックスした雰囲気になりました。菊理の雅楽クイズはどこでも大好評です。

篳篥ってどんな音が出るの?

迫力のある音量にビックリ! 於:京都府神社庁

メインメロディ(主旋律)を担当する「篳篥(ひちりき)」は、迫力のあるパワフルな音色が特徴です。小さいのに大きな音が出る篳篥に、お子さんもビックリ顔! 今回のワークショップでは、写真やビデオの撮影は自由ですとお伝えしていましたので、熱心にカメラやスマホを向けられる方もいらっしゃいました。

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篳篥ってどんな楽器?

篳篥は長さ20㎝ほどの竹の筒に合計7つの指穴が空いていて、音を出すための「蘆舌(ろぜつ、した:リード)」を差し込んで音を出します。小さな楽器ですが力強い音色を奏で、雅楽の合奏の中では主旋律を担当し、その音色は「地上に暮らす人間の声」を表すと云われています。

龍笛ってどんな音が出るの?

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龍笛も、音色や指の動きを間近で聴いていただけるよう、皆さんの近くを歩いて移動しながら演奏して頂きました。龍笛は日本の横笛のルーツとされる古い笛で、現在の能管(お能の笛)や篠笛のご先祖様と云われています。また世界に目を向けると、多くの皆さんがご存知の横笛の「フルート」も、この龍笛が進化して形を変えたものと云われています。

龍笛ってどんな楽器?

龍笛は7つの穴を指でおさえて音を出します。2オクターブの広い音域を出せる横笛で「天地を翔け回る龍の鳴き声」を表すと云われています。

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第1部の概要

『雅楽ってなぁに?』楽器解説(50分)

●内容:雅楽楽器の解説、紹介と生演奏
●場所:講堂(京都府神社会館内)
●音響:演奏は生音/解説時のみマイク使用(主催者手配)
●スライド使用(プロジェクター:主催者手配)

今回の記事では楽器解説のうち、冒頭の「管楽器」部分を記事にしてご紹介しました。次回の記事では絃楽器、打楽器の解説部分を近日中にアップの予定です。お楽しみに!

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雅楽は歴史が古く、さまざまな日本の風習、美術工芸、服飾文化、古典文学など日本の歴史や文化に大きな影響を与えています。

菊理は雅楽を音楽として聴くだけでは無く、
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