「日本の美しさを世界へ!」ランウェイのパフォーマンス対策「袿装束」の製作、納品事例|十二単オーダーメイドの流れ②
菊理のホームページをご覧いただきありがとうございます
2024年5月シンガポールで開催されたビューティーコンテスト世界大会に日本代表として出場されたお客様から、「ナショナルコスチューム」としてオーダー頂いた「袿装束」の企画から納品までをご紹介するシリーズの第2回。オーダーメイドの流れと併せてご紹介しますので、どうぞご参考にご覧ください
「日本独特のしっとりとした内なる美しさを表現したい」
「世界へ日本の美しさを発信したい!」
何度も試着を繰り返し、本番に向けての動きをチェック!ランウェイでの動きやすさはもちろん、装束の綺麗な見せ方も重要!
「お納めした袿装束とオーダーメイドの流れ②」
① 生地、装束を決定
十二単に代表される平安装束は、工場で作る大量生産品ではなく全てがオーダーメイド。菊理はお客様の着用シーンや目的に合った生地やデザイン、装束を提案させていただいています。前回の試着時(こちらの記事参照 )に実際に装束を羽織ってみたり、見本生地を肩に掛けたりしてお顔映りや肌触りをご確認いただいた結果
●袿:赤色地に三色向蝶丸文
おめり(裏地)は舞台映えを意識して鮮やかな山吹色としました
●単衣:萌黄色地に幸菱文
●長袴:緋色
この組み合わせでご依頼いただきました
② 長袴の採寸
通常、袿装束には裾の長い「長袴(ながばかま)」を着ます。しかし今回のお客様は、コンテスト世界大会でランウェイ上で優雅に歩く姿を求められます。更にウォーキングしながら檜扇を使ったパフォーマンスも必須! ということで歩きやすさにも重点を置き、長袴の最適な長さを求めて慎重に調整採寸し、最終的に長袴の裾は床面ギリギリの長さで仕上げることにしました
また、お客様は学校の先生でもおみえになり
「コンテストが終わったら生徒たちに ” 平安時代の装束 ” を見せてあげたり、体験させてあげたりしたい」とのご希望をお持ちです
そのため袴はコンテスト用の寸法で切断して縫製するのではなく、「くける(くけ縫い:布の端を折りこみ、表側に縫い目が見えないように縫う和裁の技術)」ことで、世界大会終了後は通常の長さの長袴に戻せるよう慎重に採寸しました
③ 最終確認
試着用の長袴を仮止めし、ランウェイでパフォーマンスが可能か、何度もいろいろな動きを試して細部を確認をしていただきました。お客様も長袴の裾の長さに不安を持っておられたようで
「これなら大丈夫! 注文した装束が出来上がるまでイメージトレーニングしておきます」
と、安心と共に大変お喜びいただきました
④ 「装束のたたみ方」指導
装束を永く美しく楽しむためには保管方法、特に「たたみ方」がとても重要です。菊理から装束をご購入いただいたお客様には
●着付け方法
だけでなく
●たたみ方
を丁寧にご指導させていただいております(ご希望の方のみ)
装束の「オーダーメイドの流れ②」はいかがでしたか?
洋服と異なることが多いため、ほとんどのお客様が戸惑われますが、菊理はお客様のご希望や着用シーン、目的に合わせたご提案をさせていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせください
全国でもめずらしい十二単のオーダーメイド販売
お客様のお好きな色柄で
日本の職人が1つ1つ心を込めて製作いたしますのでご安心ください
平安装束は工場の大量生産品ではないオーダーメイド品です
菊理はお客様がどんなシーンや用途で着たいのかを丁寧にお伺いします
十二単に長年憧れ、特別な想いを抱かれているお客様は少なくありません
夢やこだわりなどをなるべく忠実に再現できるよう、お客様との会話から生地や色柄、装束の仕立て方法などをご提案し、出来上がり装束のイメージを共有します
本格的な十二単から軽くて動きの楽な袿装束、
お子様用装束から舞台衣装まで幅広く対応致します。
「装束がほしいけど、何をどのように注文して良いか分らない」という方のために「色柄」「仕立て方」などの細かな希望や「ご予算」を親切丁寧にお伺いして「あなただけの一着」をお仕立てします。
装束は専門用語が多く、分かりづらいことも多いかと思います
メールなど、文字や文章ではニュアンスが伝わらなかったり、誤解や思い違いなども起こりやすいので、
お電話や、Zoom、LINEなどのオンラインでもご対応させて頂きます
できるだけ専門用語を使わず、どんな小さなご質問でも、何回でも、とことんお答えします
ぜひお気軽にお問い合わせください
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