豊橋北ライオンズクラブ例会にて雅楽生演奏|パーティー出張演奏事例
菊理のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
「豊橋北ライオンズクラブ」様より、例会パーティーでのアトラクションをご依頼頂き、愛知県豊橋市の「高千穂会館」で開催されたパーティーで菊理の雅楽演奏をお楽しみいただきました。
開催日時:令和5年9月25日(月)18時20分~(約30分間)
笙、篳篥、龍笛の3種類の楽器による『越殿楽(えてんらく)』演奏
幹事様から
「会員の皆さんは、あまり雅楽になじみがないので、曲目や内容などはお任せしたい」
「今回は記念大会として、会外からのゲストや、夫婦同伴などでの参加が多く、平均年齢はやや高めになると思われる」
などと伺っていましたので、初めて雅楽にふれる方にも分かりやすいように、簡単な雅楽の解説も入れ、演奏曲は比較的になじみのある「越殿楽(えてんらく)」と、軽快でアップテンポの「陪臚(ばいろ)」を選曲しました。
♦使用した3種類の楽器
雅楽の演奏は「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」という三種類の吹奏楽器(息を使う楽器)でのアンサンブルが一般的です。
雅楽の楽器はそれぞれが特徴のある音色なので、今回はそれぞれの楽器が奏でる音色の違いをお楽しみいただけるよう、演奏しながら3種類の楽器を次々と持ち替え演奏しました。
大人数となるフル編成の合奏では、どの楽器がどういう音色を奏でているのか、雅楽になじみが無いと分かりづらいものです。しかし菊理独自の演奏スタイルは、それぞれの楽器の音色や特徴がハッキリと分かり、「それぞれ全く違う音色で面白かったよ」とお楽しみいただけました。
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龍笛から笙、笙から篳篥へと、順番に持ち替えての演奏は、同じ曲でも楽器の音色が変わるだけで、曲の印象が大きく変わります。
前半の「龍笛と笙」の二重奏は、優しく優雅な雰囲気、
後半の「笙と篳篥」の二重奏は、ダイナミックで力強い雰囲気となります。
今回のお客様方は、どちらがお気に召していただけたのでしょう。
この記事をご覧のあなたも、そんな菊理のファンタジックな演奏を聴いてみませんか。
楽器の解説
ゆったりとした雰囲気でお聴き頂いた越殿楽に続いては、とても珍しい雅楽の楽器、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)の解説です。雅楽の楽器は、どれもなかなか見ることのないものですので、皆さん熱心にメモを取ったり、スマホなどで写真を撮ったりされていました。
【龍笛の説明】
龍笛はシルクロード伝来の古い横笛で、現在の篠笛やお能で使う能管のルーツにあたります。優雅な音色を奏でる龍笛は昔から貴族や武士に愛好され、牛若丸(源義経)が京都の五条大橋の上で弁慶と出会った時に吹いていたのは「薄墨の笛」と銘のある龍笛と言われており、この龍笛は今も静岡市の鉄舟寺で大切に守られています。
【篳篥の説明】
たて笛の篳篥もシルクロード伝来の古楽器で、雅楽演奏の中ではメインメロディ(主旋律)を力強く奏でます。平安時代、枕草子の著者「清少納言」は「篳篥は秋の虫のようにうるさいわ」と酷評しているものの、一方では「龍笛と合奏している篳篥の音色はとっても美しいわ」とも記しています。ひょっとしたら、その時に吹いていた人が違っていたのかもしれないですね。
【笙の説明】
一番めずらしい楽器がこの「笙」でしょう。笙は雅楽の雅楽らしさを醸し出す、神秘的な和音を奏でる楽器で、その音色は天から差し込む光を表していると言われています。そしてこの笙もシルクロード伝来の楽器です。
☆ここでクイズ!
「今から1400年以上前、シルクロードを東へ東へ日本に伝来した笙は、ほとんど姿を変えず演奏しています。しかし逆に西へ西へヨーロッパへ伝わった笙は、現在まったく違った姿に変わってしまいました。さて、ヨーロッパへ伝わった笙は、どんな楽器に変化したでしょう?」
さすが経験豊富な方々がお集りの会。
すぐに答えが返ってきました。
答えを知りたい方は、ぜひお問い合わせからご連絡ください。
必勝祈願の古典曲「陪臚(ばいろ)」
2曲目に演奏した雅楽曲は「陪臚(ばいろ)」です。この曲は西暦752年、奈良の大仏が建立された時の祝典法要で演奏された曲として記録に残っているほど古い曲ですが、
聖徳太子が物部守屋との戦の前にこの陪臚を演奏し必勝を祈願したところ、その戦に勝つことが出来たと伝わる「必勝祈願」「戦勝祈願」の曲で他にも八幡太郎義家の不思議なエピソードも伝わる勇ましい曲です。
今回のパーティーの趣旨やご参集の方々にとって、勢いがあり、縁起の良い曲として選曲しました。
この曲は必勝の曲、戦勝の曲として「商売繫盛」「出世祈願」「選挙の出陣式」「受験合格祈願」におすすめです。
優雅な平安の舞「秋の舞」
このパーティーがちょうど「中秋の名月」直前ということで、平安の舞は「秋の舞」をご覧いただきました。
菊理は舞台のしつらえにも心を配ります。
秋のススキ、お供えのお酒や月見団子など秋の風情を感じられる小道具を舞台にそっと添えました。
「商売繫盛」の鈴(ラウンド演奏)
パーティーもいよいよクライマックス。演奏の締めくくりは、お客様のお席を回るラウンド演奏で会場を盛り上げます。
涼やかな鈴の音で「皆様のご健勝」「商売繁盛」を祈る「鈴鳴り」は、経営者の方々が集まる場にピッタリの演出で毎回大好評。新年会や賀詞交歓会にもおすすめのパーティーアトラクションです。
衣裳紹介
菊理のパーティーアトラクションは衣裳も見どころのひとつ。
今回は、雅楽が一番盛んだった平安時代の装束(衣裳)で演奏しています。
● 女性装束(水干(すいかん)装束)
・薄桃色の絽の生地に 浮線菊文の 水干
(うすももいろの ろのきじに ふせんぎくもんの すいかん)
・菊綴:白二色
(きくとじ:しろにしょく)
・薄いオレンジ色地に 葱花立涌文の 指貫
(うすいおれんじいろじに そうかたてわくもんの さしぬき)
・前天冠
(まえてんがん)
● 男性装束(狩衣装束)
・木蘭色地に 青丹色雲鶴文の 狩衣
(もくらんいろじに あおにいろうんかくもんの かりぎぬ)
・萌黄色地に 八藤丸文の 指貫
(もえぎいろじに やつふじのまるもんの さしぬき)
・高烏帽子
(たかえぼし)
・浅沓
(あさぐつ)
※上記装束は販売もしております。どうぞお気軽にこちら へお問い合わせください。
概要
菊理は多くのパーティー演奏やイベント出演に長年携わり
演奏実績、経験が豊富です
会社の周年記念、創立記念パーティー、新年会、賀詞交歓会
VIPや大切なお客様のおもてなし
歓送迎会、懇親会、ビジネス交流会など
パーティーの余興アトラクションは菊理にお任せください
全国どこへでも出張致しますので
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
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090-2577-0958(担当:近藤)