『雅楽鑑賞と十二単着付け体験』静岡文化芸術大学特別講義①|出張雅楽演奏と平安文化講座事例
菊理のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
菊理は「解説付き雅楽コンサート」「平安時代の宮廷装束の着付け体験」「平安文化講座」などを得意としており、大学のゼミや特別講義、平安文化の講座を全国各地で開催しています。
このたび、公立大学法人静岡文化芸術大学「文化政策学部」宮崎准教授よりのご依頼で、特別講義『シルクロード伝来の雅楽と国風文化の平安装束』を企画開催、併せて外部講師を務めました。
第1部「雅楽講座と生演奏の鑑賞」
開催日時:令和5年5月31日(水)14時30分~(1時間)
第1部 「雅楽講座と生演奏の鑑賞」動画はこちらをご覧ください
第2部 「国風文化の平安装束解説と着付け体験」
の二部制として実施いたしました。この記事では第1部をご紹介いたします。
『笙の二重奏』演奏と楽器解説
ご依頼いただいた宮崎准教授は、国立大学岐阜大学日本語・日本文化教育センターで開催した「留学生向け十二単着付け体験と雅楽ワークショップ」が大好評であったことを、岐阜大学関係者の方から聞いてくださったとの事。
♦岐阜大学「留学生向け十二単着装体験と雅楽ワークショップ」は下記をご覧ください♦
ぜひご自身が勤める静岡文化芸術大学でも開催できないかと菊理に連絡をくださり、今回の特別講義となりました。
宮崎准教授のゼミは「文明観光学」で、先生ご自身もシルクロードを研究テーマとされてみえることから、雅楽の歴史的背景やシルクロード伝来の雅楽器の解説からスタートしました。
続いて「天空から降りそそぐ光」を表す音色と称される、笙(しょう)の二重奏をお聴きいただきました。
天井の高い開放的なホールでは、笙の奏でる独特な和音の響きが全体に広がり、まさに光の音色に包み込まれたの如くの学生さんたちは、時折目を閉じてうっとりと聴き入っていらっしゃいました。
「聴いている内に心が浄化されていくようでした!」
とキラキラした眼で感想をくださった学生さんもみえました。
龍笛、篳篥、笙による『越殿楽(えてんらく)』演奏
笙の二重奏に続き、演奏は雅楽の代表曲「越殿楽(えてんらく)」へ移っていきます。今回は特別アレンジで、雅楽の管楽器、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)の三種類全てを使い、菊理の二人だけで演奏をしました。
▷解説付き雅楽生演奏についてのお問い合わせはこちら→お問い合わせ
「菊理は2人ユニットなのに、どうやって3種類の楽器を演奏出来たのか?!」
その答えは YouTubeにアップしましたのでこちらをご覧ください
また、菊理のコンサートは衣裳も見どころのひとつ。
今回は、雅楽が一番盛んだった平安時代の装束(衣裳)で演奏しています。
女性装束は、平安時代の貴族女性がお部屋でくつろぐ時に着ていた美しい装束で「袿(うちぎ)」と言います。
男性装束は「狩衣(かりぎぬ)」と言い、文字通り「Hunting Wear(ハンティングウェア)」として、狩り(狩猟)の際に着用していた貴族男性のカジュアルウェアです。
今回は初夏にふさわしく、太陽を思わせる山吹色の袿と、涼しげな水色の狩衣で演奏しました。
平安時代の装束や、舞台上の「几帳(きちょう)」という平安時代の調度品などは、中学、高校の歴史や古典の授業で習い、教科書で見ることはありますが、実物を目にする機会はほとんどありません。
「初めて見るものばかり~!」
見たことも無いような品々でセッティングされた舞台に、生徒さん達は近づいて熱心に見学しメモを取られる方もいらっしゃいました。千年前の平安時代の文化に興味を持ってもらえることは私達の願いでもあります。
第2部の「平安装束の着付け体験」は近日中にアップします。どうぞお楽しみに!
衣裳紹介
● 女性装束(袿装束)
・山吹色地に朱鷺色向蝶文の袿
(やまぶきいろじに ときいろ むかいちょうもんのうちぎ)
・桃色の単衣
(ももいろの ひとえ)
・緋色の長袴
(ひいろの ながばかま)
・朱色の浅沓
(あさぐつ)
● 男性装束(狩衣装束)
・空色地に金色雲鶴文の狩衣
(そらいろじに きんいろうんかくもんの かりぎぬ)
・濃紺色の切袴
(のうこんいろの きりばかま)
・高烏帽子
(たかえぼし)
・浅沓
(あさぐつ)
※上記装束は販売もしております。どうぞお気軽にこちら へお問い合わせください。
第1部の概要
>>第2部「国風文化の平安装束」紹介記事はこちらをご覧ください(近日公開)
>>第2部「装束着付け体験動画 」もぜひご覧ください。
今回は『シルクロード伝来の雅楽と国風文化の平安装束』をテーマに、第1部では雅楽の歴史や楽器の解説を交えてお届けしました。雅楽は歴史が古く、さまざまな日本の風習、美術工芸、服飾文化、古典文学など日本の歴史や文化に大きな影響を与えています。
菊理は雅楽を音楽として聴くだけでは無く、
大人から子どもまで見ても楽しめ、
楽しみながら知識を深められる「解説付き雅楽コンサート」を各地で開催しています。
大学のゼミ、特別講義、学校公演や美術館、図書館、博物館などの公共施設にもおすすめの内容です。
学習プログラムにぜひ菊理の「生演奏付き雅楽講座」をお役立てください。
菊理は多くのイベント演奏や学校公演、雅楽講座に長年携わり
演奏実績、経験が豊富です。
CDや録音音源では絶対に成し得ない
生演奏ならではの感動と迫力をお届けしています。
解説付きコンサート、カルチャーコンサートを
ステージイベントだけでなく配信などにも
幅広く対応致します。
全国どこへでも出張致しますので
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
0532-34-7150
090-2577-0958(担当:近藤)