雅楽解説付きコンサート事例『新春雅楽演奏会』に出演しました/藤枝市郷土博物館・文芸館
静岡県藤枝市立郷土博物館・文芸館様よりのご依頼で、『新春伝統芸能イベント 新春雅楽演奏会』に出演しました。
菊理は「解説つきコンサート」を得意としており、全国各地で行っています。

☘ 菊理オリジナルプログラム ☘
「新春伝統芸能イベント 新春雅楽演奏会」
開催日時:令和4年1月30日(日)11時
内容
『春鶯囀入破』 演奏と楽曲解説
今回、静岡県藤枝市での演奏ということで、藤枝市と雅楽にはどんな繋がりがあるのだろうかと考えました。
まずは「藤枝市」でいろいろ調べたところ、さすが市の名前にもなっているだけあって、藤枝市の市花は博物館入口扉にも描かれている「藤の花」でした。そして同じページには「市の鳥」として「うぐいす」も紹介されていました。
これを見た時、今回の演奏会で最初に演奏する曲が決まりました。
雅楽の曲に「春鶯囀:しゅんのうでん」という楽曲があります。
「春鶯囀」という雅楽曲は、「春」「鶯:ウグイス」「囀:さえずり」と、文字通り、うららかな春の日差しの中にさえずる、美しいウグイスの鳴き声をイメージした楽曲と言われています。まずは、この美しい古典曲からスタートです。

『絶世の美女「小野小町」と藤枝市』 お話
ここ藤枝市(旧岡部町:岡部宿)には、世界三大美女の一人で、絶世の美女として名高い「小野小町」ゆかりの「姿見の橋」と呼ばれている橋があります。
小野小町に代表される「平安美人」。千年前の平安時代は、どんな女性が美女とされていたんでしょうか?
クイズ形式での解説に、お客様も興味深く聞き入っていらっしゃいました。
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『越殿楽』 演奏と楽曲解説
「越殿楽」は雅楽曲の中で最もよく知られた曲で、結婚式やお正月の神社などでよく演奏される、おめでたい祝賀曲ですが、
作者や作られた年代などは全く伝わっていない、雅楽の不思議の一つです。
会場にお越しのお客様方も、「この曲、聴いたことあるある」といったご様子で、リラックスして聴き入っていらっしゃいました。
『めずらしい雅楽楽器の解説&楽器クイズ』
雅楽の楽器はとても古い歴史があります。
「龍笛(りゅうてき)」「篳篥(ひちりき)」「笙(しょう)」は、クラシック音楽のオーケストラでも使われている、ポピュラーな楽器のご先祖様にあたります。

雅楽や、数々の雅楽楽器は、奈良時代にシルクロードを渡って仏教と共に日本に伝来しました。
そんな雅楽の歴史や楽器についての解説を、クイズ形式でご紹介しました。
めずらしい楽器のお話には、メモを取られる熱心なお客様も多くいらっしゃいました。

『天から降りそそぐ光の音色』 笙の二重奏
笙の音色は「天空から降りそそぐ光」を表すと言われています。
そんな天上から降りそそぐ光の音色を、笙の二重奏でお楽しみいただきました。
笙の二重奏は
「心がすーっと落ち着いて、とても気持ちがいいです」
「幻想的で良かった!」
などとお声をいただく、人気のプログラムです。

『平安時代の装束の解説&衣裳クイズ』
今回の演奏会では「小直衣(このうし)」という男性装束をお客様にご覧頂きました。
この小直衣は平安時代には「上皇」や「親王」など、身分の高い貴族が着た装束で、ひとりで着られる、とても軽快な装束です。
装束は、身分や場面によって「色」や「柄」が厳格に決められていますが、この小直衣は自由に色柄が選べる装束でした。

また女性装束は、「袿(うちぎ)装束」をご覧いただきました。
この「袿」は、平安時代のお姫さまの代名詞とも言える「十二単:じゅうにひとえ」のパーツの一部でもあり、高貴な女性の日常着でもありました。
美しい装束の数々に、皆さんも興味津々で「装束クイズ」も大変盛り上がりました。

『今様舞』 舞と演奏
プログラムの締めくくりは、雅楽を伴奏に十二単をまとって舞う、菊理オリジナル「今様舞」をご披露。
菊理の今様舞は、コンサートのたびに「また見たい!」とお声をいただく大人気の演目です。
今回も「きれいですばらしかった!」と、ご来場のお客様方に大変お喜びいただきました。
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衣裳紹介
● 小袿長袴装束
(こうちぎながのはかましょうぞく)
・桜色地に三色菊花文の小袿
(さくらいろじにさんしょくきっかもんのこうちぎ)
・薄い黄色単衣
(うすいきいろひとえ)
・緋色長の袴
(ひいろながのはかま)
・檜扇『蓬莱山』
(ひおうぎ「ほうらいさん」)
● 小直衣装束
(このうししょうぞく)
・白色地に三重襷の小直衣
(しろいろじにみえだすきのこのうし)
・朱色単
(しゅいろのひとえ)
・萌黄色地に八藤丸文指貫
(もえぎいろじにやつふじまるもんのさしぬき)
お客様の声
『今日の感想をお願いします』

すてきな演奏でもっとききたいなと思いました。又、トークやクイズなど楽しい場作りをされていて、そこがよかったです。子どもにも写真の声かけをして頂きありがとうございます。

初めての生の雅楽演奏、とても楽しかったです。楽器の解説も嬉しかったです。ありがとうございました。

平安時代にタイムスリップしてとても楽しい時間でした。有難うございました。

1曲1曲が長すぎず短すぎず良かった。
当日概要
今回は『雅楽と藤枝市のつながり』を中心に雅楽の歴史や楽器紹介、平安時代の装束や雅楽曲の楽しみ方を生演奏と解説、クイズなどを交えてお届けしました。
雅楽は歴史が古く、さまざまな日本の美術工芸、服飾文化、古典文学など日本の歴史や文化に大きな影響を与えています。
菊理は雅楽を音楽として聴くだけでは無く、
大人から子どもまで見ても楽しめ、
楽しみながら知識を深められる「カルチャーコンサート」を各地で開催しています。
学校、美術館、図書館、博物館などの公共施設にもおすすめの内容です。
学習プログラムにぜひ菊理のカルチャーコンサートをお役立てください。
菊理は多くのイベントや学校公演に長年携わり
演奏実績、経験が豊富です。
CDや録音音源では絶対に成し得ない
生演奏ならではの感動と迫力をお届けしています。
解説付きコンサート、カルチャーコンサートを
ステージイベントだけでなく配信などにも
幅広く対応致します。
全国どこへでも出張致しますので
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
0532-34-7150
090-2577-0958(担当:近藤)
菊理は新型コロナウィルス感染症対策として「飛沫対策用パーティション」を常備しています。
演奏を依頼したいが会場にパーティションが無いというお客様には、飛沫対策用パーティションを持参しますので、遠慮無くご相談ください。
※菊理が出演する演奏会などで菊理が使用する際の飛沫対策用パーティション使用料は原則無料です。(機材等の携行搭載量によりパーティションが搭載できない場合があります。その他、パーティションの使用、使用料等についてはお問い合わせください)