「雅楽楽器のギモンにお答えします!」シリーズ①笙の音が出にくい、龍笛は洗うの?、鞨鼓の音がにぶい

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菊理は雅楽楽器の購入やメンテナンス、修理、普段のお手入れに関するご相談も承っていますが、今回の記事では「よくあるご質問やご相談」をご紹介いたします。

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「笙」「篳篥」「龍笛」など雅楽楽器に関するご相談は菊理にお任せください

『笙の音がなんだか出にくくなった』

笙はとてもデリケートな楽器です。修理やメンテナンスは菊理にお任せください

このご相談のケースの場合は楽器を1度お預かりして、笙を完全に分解しクリーニングしました。
笙の根元には音を鳴らすリードが付いていますが、定期的なメンテナンスをしないと音がどんどん鳴りにくくなってしまいます。

このメンテナンスを「洗い替え」といいますが、この洗い替えを怠ると音が出にくくなったり、音程が狂ってきて最悪の場合、音が出なくなってしまいます。

「どのくらいの間隔でメンテナンスしたらいい?」
演奏の多い少ないにもよりますが、笙は一年に一度程度のメンテナンスをおすすめしています。

笙は和音の響きが繊細で美しく、澄んだ音色が命の楽器ですが、とてもデリケートな楽器ですので、日常的なお手入れと定期的なメンテナンスを心掛けましょう。

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『龍笛は洗わないほうがいいですか?』

『龍笛をはじめよう!』という方には手入れ不要でリーズナブルな「樹脂製」の龍笛をまずはお勧めします

龍笛は、基本的には特にお手入れは必要ありません。ただ、息を入れる楽器ですので「なんだか気になるんです」というお声をよく伺います。

菊理は入門者向けの龍笛の場合でしたら水洗い後、陰干しする方法をお勧めしています。

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『鞨鼓の音がにぶい気がするが張替えが必要ですか』

菊理のメンテナンスで、きらびやかな装飾を施された鞨鼓が本来の音色を取り戻しました

鞨鼓(かっこ)は雅楽の演奏の中では指揮者の役目を受け持つ重要な楽器です。美しく彩色された木製の胴を、鉄輪に馬の皮を張った二枚の鼓面で挟み「調緒(しらべお)」という革紐で締めるという締太鼓(しめだいこ)に分類される打楽器です。

しかし年月が経つと皮の締りがゆるくなり、澄んだ「コンコン」という音が出なくなり「ベコッ」とか「ポコッ」という、にぶい音しか鳴らなくなってしまいます。

このご相談の場合は2台の鞨鼓で、1台は購入してから30年、もう1台は80年程とのこと。
1度お預かりして状態診断したところ、意外にも80年の鞨鼓は状態が良く、丁寧に扱われていたようで調整のみでお客様にお返ししました。

もう1台の30年の方は月に1~2回演奏するとのことでしたが音がにぶく、調整だけでは難しいため張替えが必要となりました。そこで、お客様に状態の説明、修理金額と納期をお伝えし、鼓面の張替えをさせていただきました。

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雅楽の楽器は一つ一つがとてもデリケートです。日常的なお手入れと、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。

菊理は、楽器のお手入れ方法から保管方法まで丁寧にお教えしています。
楽器修理やメンテナンスの価格、修理期間については楽器の種類や状態にもより変わります。まずはお気軽にお問い合わせください。

菊理は使われなくなった雅楽楽器や衣裳の買取りをしています。
お買取りした楽器や装束の一部は、子ども向け雅楽教室の体験用楽器、装束に使用しています。眠ったままの雅楽楽器や装束などでお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。本管はもちろん、プラ管も買取りいたします。

ZoomやLINEなどオンラインも対応していますので、お気軽にご相談ください。

雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
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