神社の例大祭に伶人3人がデビューしました!/進雄神社伶人指導記録②

菊理は「プライベートレッスン」「グループレッスン」「オンラインレッスン」「ワークショップ」など
様々な形で雅楽の指導をしています。

今回、愛知県豊橋市ご鎮座の進雄神社の氏子総代さんから
「今まで神社に雅楽がなかったけど、雅楽の音色があった方がお祭りが厳かになって、雰囲気が断然良くなると思う」
「地域の人達にも、もっと神社に親しんでほしいから雅楽をやりたい人を募集するので、一から雅楽の指導をしてほしい」
というご依頼をいただきました。

♦進雄神社伶人指導記録①についてはこちらをご覧ください♦

今回の例大祭で雅楽奏楽奉仕デビューした3人の新人伶人さんたちとの記念撮影

令和3年10月10日(日)、愛知県豊橋市南栄町ご鎮座「進雄神社」さまの例大祭で、
菊理が雅楽の演奏を指導する3名が、伶人(雅楽を演奏する人)デビューしました。

♦祭典奏楽の記事についてはこちらをご覧ください♦

地元の方々に愛され、境内も常に清浄に保たれている愛知県豊橋市南栄町御鎮座の進雄神社様

コロナ禍で緊急事態宣言も出て、なかなか雅楽の練習時間も取れない中、
「今まで雅楽が無い神社に、雅楽の音色を響かせたい!」との地域の方々の強い想いと、
「雅楽を次代に伝えたい」という菊理の志が一致し、
雅楽経験「0(ゼロ)」の3名の氏子代表さんの指導からはじまった伶人の育成は、
令和3年例大祭での雅楽奏楽奉仕デビューとして、まずはひとつ目の山を越えることとなりました。

新人伶人さんのデビューの模様を、例大祭の式の流れとともにご紹介します。

令和三年 進雄神社例大祭

一. 参進(さんしん)

宮司、神社役員、氏子さん達が雅楽の生演奏が流れる中、粛々と入場します。
【雅楽曲「五常楽急」演奏:笙・龍笛/菊理】

菊理の奏でる雅楽生演奏の中、神社役員さんの先導で拝殿に参進される斎主様

一. 修祓(しゅばつ)・斎主一拝

祓い詞の奏上、お祓いに続き、斎主一拝(神事の始まりを神様にご報告)。
斎主一拝は参列者一同も斎主に合わせて拝(低頭:おじぎ)します。
(ここでの奏楽はありません)

一. 開扉(かいひ)

神様がお鎮まりの本殿の御扉(みとびら)を「をぉ~」という警蹕(けいひつ)とともに斎主が厳かに開きます。
(ここでは笙の調子や和琴の菅掻(すががき)が入ることがありますが、今回は斎主様のご要望により無音)

一. 献饌(けんせん)

雅楽の生演奏が流れる中、祭員が神饌(お供え物)を神前に献上します
【雅楽曲「越殿楽」演奏:笙・ヒチリキ・龍笛/進雄神社伶人・菊理】

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例大祭本番は練習とは違う雰囲気の中で、新人例人さんたちの初めての雅楽演奏は献饌の儀での奏楽

一. 祝詞奏上(のりとそうじょう)

斎主が神様に祝詞を奏上します。
(ここでの奏楽はありません)

一. 神楽(かぐら)奏上

祭祀舞「浦安の舞」の奏上。
【舞・歌・神楽笛/菊理】

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氏子総代さんや参列者の皆さんは、地元神社で初めて奏上される生の浦安の舞に、少々緊張のご様子でした

一. 玉串奉奠(たまぐしほうてん)

斎主、氏子総代・役員、招待者、地域役員代表者などが雅楽の生演奏が流れる中、榊の枝で作られた玉串を神前に献上します。
【雅楽曲「越殿楽」演奏:笙・ヒチリキ・龍笛/進雄神社伶人、菊理】

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新人の伶人さんたちも、玉串奉奠、お供え物の撤饌の演奏では、少し雰囲気に慣れてきたようです

一. 撤饌(てっせん)

雅楽の生演奏が流れる中、神様のお供え物を下げます。
【雅楽曲「越殿楽」演奏:笙・ヒチリキ・龍笛/進雄神社伶人、菊理】

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新人の伶人さんたちの堂々とした演奏姿に、指導した菊理もひと安心

一. 斎主一拝(ぐうじいっぱい)

神事の終わりを神様にご報告します。
神事のはじめと同様に、参列者一同も斎主にあわせて拝します。

一. 直会(なおらい)

神様にお供えしたお神酒を全員でいただきます。

一. 退下(たいげ)

雅楽の生演奏が流れる中、斎主、役員、氏子さん達が拝殿から退出します。
【雅楽曲「陪臚」演奏:笙・龍笛/菊理】

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記念撮影は何年ぶりとのこと。関係者の皆さんのにこやかな表情が素晴らしい例大祭だったことを物語っているようです

本来は大人神輿や子供神輿が町内を練り歩く盛大なお祭りですが、昨年に続き今年もコロナ禍により神事のみ行われました。
しかし爽やかな青空の下、つつがなく神事が斎行され、皆さん晴れやかな表情です。

初めての神事での演奏に、3名の伶人さんたちはとても緊張されていましたが、
お祭り終了後、氏子さん達や役員さんに
「とても厳かで良かった!」
「やっぱり雅楽の生演奏があると、品格があっていいね!」
「お祭りまで時間が少なかったのに、すばらしかったよ!」
とお褒めのおことばや、お喜びの声をたくさんいただき、
伶人さんたちもホっとした様子で、ニコニコと安堵の表情をされていました。
指導、協力させて頂いた菊理も、とても嬉しい瞬間です。

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神事が無事終わり、関係者の皆さんが退出された拝殿で、ホっとひと息の菊理と新人伶人さんたち

進雄神社伶人さん、お疲れ様でした!
来年は更にブラッシュアップして、神様に褒めて頂けるような雅楽を奉納しましょうね。


進雄神社役員さん、氏子総代さん、皆様お世話になりました。

菊理は多くの方に、楽しく安心して雅楽に親しんでいただけるよう
分りやすく、親切丁寧に、心を込めてご指導します。

神社の神事や祭礼などでは、地元地域の氏子さんが伶人を、
お寺の法事や行事などでは檀家さんなどが楽人を、
それぞれつとめ、地域を盛り上げて頂くのが本来の姿だと思っています。

レッスンは全国へ出張いたします。
「本番までに時間があまりないんだけど」という方もご安心ください。
45年の豊富な実績と経験でさまざまなご要望に対応します。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
雅楽二重奏「菊理」