学校公演のご紹介「中学校の百人一首大会で雅楽生演奏と楽器解説」プログラムと当日概要

愛知県豊橋市立前芝中学校の新年恒例行事「百人一首大会」で、雅楽の生演奏をしました。

百人一首大会は全校生徒が参加する大がかりな行事で、「生徒に日本古来の文化に触れさせたい」との想いで始められ、毎年の新年行事として今回で43回目となります。
昨年は新型コロナ禍で中止となり、2年ぶりの開催とのこと。菊理は隔年でご依頼頂いており、今回で4回目の学校公演となりました。

雅楽二重奏「菊理」の令和4年の学校公演は豊橋市立前芝中学校の新年恒例行事「百人一首大会」から

学校公演「雅楽生演奏」

開催日時:令和4年1月7日(金)9:25~(20分間)

『入場』

当日は袿装束の裾持ち役として生徒さんお二人を事前に決めておいて頂くよう、教頭先生にお願いしていました。

裾持ち役の生徒さんたちは
「なんか緊張する~!」
「きれいな色ですね」
と嬉しそうにお手伝いしてくれました。

♦学校公演についてのご案内はこちらをご覧ください♦

裾持ちをしてくれた前芝中学校の女子生徒さんは初めて触る袿装束に緊張しつつも嬉しそう

『平調越殿楽』 演奏と楽曲解説

「越殿楽」は音楽の教科書にも掲載されている、雅楽曲の中で最もよく知られた曲で、結婚式やお正月の神社などでよく演奏される、おめでたい祝賀曲です。

音楽の授業ではCDなどの音源でしか聴くことができない曲を、笙と龍笛の生の音色でお楽しみいただきました。

♦解説付きコンサートについての記事はこちらをご覧ください♦

まずは音楽の授業でも習う雅楽の代表曲「越殿楽」を演奏

『めずらしい雅楽楽器の紹介』 解説

雅楽の楽器はとても歴史が古く、奈良時代にシルクロードを渡って仏教と共に日本に伝来し、現在もほぼ当時のままの姿で、形を変えず演奏されています。

百人一首に登場する歌人たちと雅楽の意外な関係や、雅楽の楽器「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」を、
クイズなどを交え、楽しく、分かりやすく解説しました。

♦イベント演奏についてのご案内はこちらをご覧ください♦

雅楽の横笛「龍笛」はどんな楽器のご先祖さまかな? クイズと解説で生徒さんたちとコミュニケーション
清少納言が「虫の声みたいで嫌い」と言った篳篥はどんな音がするのかな
優雅な音色で雅楽らしさを演出する鳳笙は何の姿に似てるのかな? 菊理の雅楽クイズと解説はどこでも大好評

『越殿楽今様』 舞と歌唱

音楽の教科書にも掲載されている「越殿楽今様(えてんらくいまよう)」を新春にふさわしく、「春の弥生の曙に~」から始まる「春」一帖を、舞と歌唱でご覧いただきました。

装束の美しさが際立つ、菊理オリジナル「今様舞」は、コンサートのたびに「また見たい!」とお声をいただく人気の演目です。

▷学校公演についてのお問い合わせはこちらお問い合わせ

豊橋市の徽章「千切(ちぎり)」と同じ模様が袴の紐の先っぽに? いえいえこれは「龍鼓(りゅうご)」という文様です
優雅に舞い踊る今様舞は新年に相応しく「春」の帖。 菊理の今様舞はどこでも大好評
前芝中学校の三年生の生徒さんたちには二年ぶり。一年生、二年生の生徒さんたちは、ほとんどの生徒さんが雅楽の生演奏を聴くのは初めてだそうです

衣裳紹介

今回学校公演で皆さんにご覧頂いた袿装束や狩衣は、千年前の平安時代に貴族やお姫さまが、お部屋でリラックスする時に着るカジュアルウエアにあたります。

● 袿長袴装束 (うちぎながのはかましょうぞく)
 ・赤色地に三色向蝶文の袿(あかいろじにさんしょくむかいちょうもんのうちぎ)
 ・萌黄色単(もえぎいろのひとえ)
 ・緋色長袴(ひいろながのはかま)
 ・檜扇『蓬莱山』(ひおうぎ「ほうらいさん」)
● 狩衣装束(かりぎぬしょうぞく)
 ・明るい緑色地に雲鶴紋の狩衣(あかるいみどりいろじにうんかくもんのかりぎぬ)
 ・朱色単(しゅいろのひとえ)
 ・深緑色切袴(ふかいみどりいろのきりばかま)

当日概要

演奏内容(20分)

●演奏内容:古典雅楽曲1曲、舞1曲、楽曲・楽器の紹介解説
●演奏場所:豊橋市立前芝中学校 体育館/畳は学校手配
●音響:マイク2本/学校手配
●衣裳:袿長袴装束、狩衣装束
●その他:生徒2名に裾持ちを依頼

演奏終了後は、百人一首に参加させていただき、全てのグループを回らせて頂きました。生徒の皆さんは百人一首をしっかり暗記して、素早く札を取っていきます。菊理は全然追いつけず、そのスピードに感動し圧倒される思いでした。

♦学校公演のご案内はこちらでご覧ください♦

前芝中学校の生徒さんたちは皆さん百人一首をしっかり覚えていて、菊理は一枚も札を取れず、熱気に圧倒されていました
百人一首大会で歌を詠む前芝中学校の校長先生にも袿装束を着て頂きました。(写真を撮る一瞬だけマスクを外して頂きました)

雅楽は歴史が古く、さまざまな日本の美術工芸、服飾文化、古典文学、音楽などに大きな影響を与えてきました。

菊理は次世代を担う子ども達に雅楽を音楽としてだけでなく、見ても聴いても楽しい総合芸術として楽しんでほしいと思っています。
先生から生徒まで見ても楽しめ、楽しみながら知識を深められる「解説付き生演奏」を学校公演でご覧いただいています。
学校以外にも美術館、図書館、博物館などの公共施設にもおすすめの内容です。

学習プログラムにぜひ菊理のカルチャーコンサートをお役立てください。

菊理は多くのイベントや学校公演に長年携わり
演奏実績、経験が豊富です。

CDや録音音源では絶対に成し得ない
生演奏ならではの感動と迫力をお届けしています。

学校公演、解説付きコンサート、カルチャーコンサートを
ステージイベントだけでなく配信などにも
幅広く対応致します。

全国どこへでも出張致しますので
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家

0532-34-7150
090-2577-0958(担当:近藤)