「年末年始に間に合わせたい」浦安の舞の桧扇修理「綴じ糸切れ」|桧扇修理事例⑥

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菊理は神社で使われる祭礼用品・調度品の販売や修理のご相談を承っております。今回は祭祀舞「浦安の舞」で使われる檜扇を、急いで修理してほしいというご相談についてご紹介します。

修理前の浦安の舞の桧扇

そもそも桧扇とは、複数のヒノキの薄板を糸で綴じた扇で、千年以上前の平安時代に誕生した日本発祥の扇子です。現代では神社において巫女さんが「浦安の舞」などの祭祀舞、神楽舞などを舞う時に使ったりしています。

日常的に神楽舞や祭祀舞で使用していると、次第に傷みや不具合が出てくることがあります。
たとえば――

  • 綴じ糸が切れた
  • 松飾りが取れた
  • 持ち手の金具(要:かなめ)が壊れた
  • 桧の板が割れた
  • 飾り紐が切れた
  • 彩色が剥がれた

こうした破損や劣化は、実は決して珍しいことではありません。

更に、多くの神社の祭礼では地域の子どもたちが舞姫として舞を奉納することが多いため、こうした道具の扱いに慣れない子どもたちが練習で繰り返し使ううちに、思わぬ故障や破損が生じてしまうことも少なくありません。

お客様のご依頼内容

綴じ糸が切れたり割れた桧扇、舞扇の修理は菊理にお任せください
  • 綴じ糸が切れてしまっている
  • 扇の薄板の一枚は、上から数センチほど亀裂が入り裂けてしまい、ご自分で接着剤で直している
  • 年末年始に使用するので12月半ばくらいまでに修理してもらいたい

最初にご相談のメールをいただいたのは10月下旬でした。

桧扇の修理は通常1~1.5ヶ月ほどかかりますが、秋の祭礼シーズンで修理などが混みあう時期であったため、ご希望の納期に対しての確約はできませんでしたが、どちらにしても早急な対応が必要でした。

細かな修理費用については、修理依頼品の実物を拝見してみないと「正確な修理費用」と「納期」は出せない旨をお伝えし、概算費用と通常納期をご案内したところ、

その6日後、桧扇が弊社に到着。
改めて「お願いします」とのご依頼をいただきましたので、まずは工房と職人さんに、お客様のご要望の納期までに修理が可能かどうかの確認をしましたところ、特別に順番を繰り上げて対応してくださるとのことでしたので、さっそく修理作業に取りかかりました。(今回の修理費用は至急の手配をしましたので「通常修理費+若干の至急手配費」となりました)

修理内容

修理前
修理前

綴じ糸が切れた場所は1ヶ所ですが、割れた檜の薄板をご自身で接着剤で補修したとのことでしたので、補修した板に問題なく糸が通り、固定できるかが心配でした。

修理後
修理後

綴じ糸が切れた場合は、まず綴じ糸をすべて解き、正しい手順で一から綴じ直します。糸の通し方や張り具合は、桧扇の開きやすさ・見た目の美しさを左右する重要な工程です。

懸念していたお客様が補修された部分については、今回は問題なく糸を通し、固定できましたので、綴じ糸の取り替えのみの修理となりました。


檜扇の糸切れ、板割れなどをお客様ご自身で補修された場合、状態によっては糸の取り替えや板割れなどの修理ができない場合もございますが、諦めず、ぜひお気軽にお問い合わせください。

また、春秋の祭礼シーズン前は檜扇や神楽鈴の修理依頼が集中し、ご希望の納期に間に合わない恐れもありますので、日程、時間に余裕を持って、早めにご相談ご依頼をいただきますことをお勧めします。

今回の修理の概要

  • 修理した内容:桧扇の糸の綴じ直し
  • お預かりから納品まで:概ね1ヶ月(修理順序の繰り上げを特別に対応)
  • 修理依頼品:山陰地方の神社で祭祀舞に使用される檜扇1面

檜扇は、一ヶ所でも綴じ糸が切れてしまうと、全ての糸を外し、新たに糸を綴じ直す必要があります。
もともと檜扇の絵柄は、完成した檜扇の上から彩色を施しているため、修理で綴じ糸を交換した場合、その上に再び色を重ねることはできません。そのため、修理後の檜扇の綴じ糸は白いままとなります。
(絵柄は桧扇の完成品の上から彩色しますので、綴じ糸修理の場合は糸の上に色を乗せることは出来ません)

桧扇修理事例

こんなお困りごとはありませんか?

お気軽に菊理にお問い合わせください

綴じ糸切れ
綴じ糸切れ、檜板割れ
綴じ糸切れ、金具壊れ
糸切れ、板割れ、金具壊れ、松飾り交換
綴じ糸切れ、扇の開きが悪い
ご相談について

菊理は、対面でのご相談やお話を大切にしております。メールや文字だけのやり取りでは、誤解や行き違いが生じることも少なくありません。

そのため、直接お会いするのが難しい場合には、ZoomやLINE動画を利用したオンラインでのお打ち合わせをおすすめしています。なるべく専門用語を使わずご説明させていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

「檜扇の綴じ糸が切れてしまった」「金具が壊れてしまった」「ヒノキ板が割れてしまった」「糸飾りが切れた」「松飾り(造花)と飾り紐の色が褪せた(汚れた)ので取り替えたい」「お祭りまで日が迫っている」など、檜扇や舞扇のことは菊理にお任せください。

また「神楽鈴」「剣鈴」などの修理も承っております。「鈴が取れてしまった」「五色布が破れてしまった(色が褪せてしまった)ので新しくしたい」など、どうぞご相談ください。

できるだけ専門用語を使わず、どんな小さなご質問でも、何回でもお答えします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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