「牟呂八幡宮節分祭 特別演奏」浦安の舞と越殿楽|神社出張演奏事例
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愛知県豊橋市鎮座の古社で、幕末の民衆運動「ええじゃないか」発祥の地として有名な「牟呂八幡宮」様よりご依頼を頂き、
令和6年2月3日(土)節分祭で「浦安の舞」と雅楽曲「越殿楽」の特別演奏をしました
牟呂八幡宮氏子総代様からのご依頼
「コロナで祭礼の雅楽を中断していたため、雅楽ができる者が居なくなり伶人の継承ができなくなってしまった」
「雅楽の楽器もそろっていることから、氏子区域に賛同者、希望者の募集をかけるので伶人を一から育ててほしい」
牟呂八幡宮の氏子総代会長様から、このようなご連絡を頂いたのは令和5年の年末でした
神社役員さん方と打ち合わせを重ねる中で、希望者を募集するにしても「雅楽」がどんな音楽か、見たことも聴いたことも無いという方は少なくないであろうということから、実際に見て頂く機会として、多くの参拝客が集まる節分祭で雅楽と祭祀舞「浦安の舞」を特別演奏することが決まりました
演奏は2ヶ所で午前と午後に1回ずつ、計4回行いました
①社務所待合室:ご祈禱を受けられる方々を対象に雅楽「越殿楽」と祭祀舞「浦安の舞」
②境内特設舞台:一般参拝者の方々に向けて雅楽「越殿楽」と祭祀舞「浦安の舞」
三種類の楽器による『越殿楽(えてんらく)』演奏
まずは神社社務所の祈祷待合室で、総代会長様のご挨拶に続き演奏がスタート。学校で雅楽を「知識」として習ってはいても、それぞれの楽器が実際にどんな音色か、ほとんど知られていません
そこで今回は事前に
①雅楽はどんな楽器で演奏するのか、実物の「笙:しょう」「篳篥:ひちりき」「龍笛:りゅうてき」を見て頂き
②それぞれがどんな音色で、合奏ではどのような役目を担当するのか
を説明をしてから演奏に入りました
演奏は「越殿楽(えてんらく)」からスタートです。越殿楽はお正月の神社や神社の結婚式でよく流れていますので「聴いたことがある」方は少なくありません。でも生演奏を見るのは初めてという方がほとんどですので、
雅楽の吹奏楽器3種類を持ち替えながら演奏しました
①笙(しょう)
②篳篥(ひちりき)
③龍笛(りゅうてき)
♦使用した三種類の楽器
何人もの人数で行う合奏では、どの楽器がどんな音色を出して、どんな演奏をしているかは、とても分かりにくいものですが、菊理オリジナルの「楽器を持ち替えながら」演奏するスタイルなら、それぞれの楽器の音色の違いがはっきりと聴き取れ、「楽器の音色の違いや特徴がよく分かった」といった高評価を頂きます。
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優雅な巫女舞「浦安の舞」~笏拍子による~
越殿楽の次に「浦安の舞」を奉奏。「浦安の舞」は昭和天皇御製の和歌に曲と舞を付けた近代神楽の一つです。本来「浦安の舞」は檜扇を持って舞う「扇舞」の一帖(一番)と、神楽鈴に持ち替えて舞う「鈴舞」の二帖(二番)とで構成されますが、今回は時間の関係上、二帖の「鈴舞」のみとなりました
「あめつち(天地)の 神にぞ祈る 朝凪の海のごとく 波立たぬ世を」
平和で穏やかな世を祈る舞で、現代のアップテンポな音楽とはまったく違うリズム、テンポ、そして優雅でゆったりとした舞の動きや荘重な歌に、ご覧になって居られた方々は皆さん聴き入っておられました
境内特設舞台にて雅楽演奏と浦安の舞
社務所での演奏から即、境内特設舞台へ場所を移動して一般参拝者の方々へ向けての演奏です。特設舞台には伶人(神社で雅楽を演奏する人々)募集の案内所も設置され、多くの氏子さんやお詣りに来られる方々に、社務所と同様に楽器の解説と演奏をご覧いただきました
境内での演奏では、屋外ということで、楽太鼓を打って浦安の舞の拍子を取りました
三種類の雅楽楽器による生演奏と解説
巫女舞「浦安の舞」~楽太鼓による~
装束紹介
● 近藤智佳子:巫女装束
・千早(ちはや)
・緋袴(ひばかま)
・天冠(てんがん)
・熨斗(のし)、丈長(たけなが)
・神楽鈴(かぐらすず)
● 近藤泰史:布衣(ほい)装束
・布衣:松葉色(まつばいろ)
布衣とは文様(柄のこと)の無い「無文(むもん)」の装束。文様のある「有文」を「狩衣(かりぎぬ)」と呼びます
「松葉色」は、松の葉のような深みのある渋い緑色です。常緑樹である松は、正月の松飾りに使われるように縁起の良い象徴とされ、松葉色は古くから日本人に愛され親しまれてきました
・切袴:白色
・烏帽子
※上記装束は販売もしております。どうぞお気軽にこちら へお問い合わせください。
概要
菊理は多くの祭典演奏、舞台演奏に長年携わり
演奏実績、経験が豊富です
CDや録音音源では絶対に成し得ない
生演奏ならではの感動と迫力をお届けしています
また神社伶人の雅楽指導はもとより
伶人を一から育てたい神社様、氏子様は
お気軽にご相談下さい
全国どこへでも出張致しますので
どうぞ、お気軽にお問い合わせください
雅楽二重奏「菊理」
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