「みやびを気軽に楽しもう!」シリーズ③そもそも「装束ってどうやって買ったらいいの?」ギモンを解決!/小袿、透かし織り単衣

菊理のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

菊理は「十二単(じゅうにひとえ)」「小袿(こうちぎ)」「狩衣(かりぎぬ)」など、装束職人さんが一枚一枚丁寧に縫い上げる、本物の高品質な時代装束を販売しています。

今回は初夏から暑い季節に特におすすめ!
天女のような「薄く」「軽い」装束「透織単衣(すかしおりのひとえ)」と、清楚な「小袿(こうちぎ)をご紹介。

併せて「そもそも装束ってどうやって買うの?」を、なるべく簡単に解説しますね。

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回ご紹介の御装束:小袿(白地菱地文に薄紫とクリームの二色浮線菊文)、単衣(空色透かし織りに浮線菊文)/お客様ご提供写真

『装束の各部名称』解説

舞に最適な爽やかな色使いの小袿と透け生地で軽やかな単衣は雅楽菊理にお任せください

この記事でご紹介のお客様の小袿装束は
①小袿(こうちぎ):上の写真では1番上に羽織っている白色の衣
②単衣(ひとえ):上の写真では①の下に着ている水色の衣
③白小袖(しろこそで):②の単の下に着る下着(白衣とも言います)
④緋袴(ひばかま):足首までの丈の緋色の切袴
の構成となっています。

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『小袿とは?』解説

雅楽菊理は舞装束用におめり(裏地)と中陪を多めに出した特別仕立ての小袿のお仕立ても承ります

そしてこの小袿には3つの部位があります。
①表の生地:白色地に薄紫色とクリーム色の2色の紋が入っています
②おめり(裏地):黄緑色の部分で裏地になります。標準的な寸法でしたら1㎝ほど見えるように仕立てるのですが、お客様は少し多めに出してほしいというご希望で、1.5㎝ほど出した仕立てにしています。
③中陪(なかべ):表生地とおめりの間にこの中陪を加えることで、古代の高貴な人々が色のグラデーションを楽しんだという「襲色目(かさねのいろめ)」を表しています。

そもそも千年前の平安時代の衣装と言うと、真っ先に皆さんがイメージするのは「十二単」だと思いますが、十二単は当時の女性のフォーマルウェアで、特別な時に着るものでした。
特に、高貴な女性ほど、部屋の中では「袿装束」を日常着として着ていました。

「小袿」についてはいくつかの解釈があり、
「袿」より小ぶりに仕立て、袿の上に重ねて着るものを「小袿」とも言いますし、現代では袿に「中陪」を着けるこにより、襲の色目を表現しているものを「小袿」としています。

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『小袿はどうやって買うの?』

雅楽菊理はお客様のご希望に添えるよう多くの生地見本をご用意いたします。これらの生地見本はほんの一例

菊理で小袿をご注文される時は、まず表の生地の色や柄を決めていただきます。
①赤色系、紫色系、黄緑色系、紺色系、白色系など、お好みの色をお聞かせください
②ご希望の系統色や、近い色目など、菊理からいろいろな生地をご提案します
③表の生地が決まったら、おめり(裏地)と中陪の色を決めていきます

「どんな色がいいのか選べない」とよくお声をいただきますが、
「装束も洋服と同じように、お好きな色からはじめてみてください」と菊理はご案内しています。

好きな色が似合う色です☆

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『透かし織り単衣とは?』

織り上がった生地を目いっぱい使い裾を長く袖を大きく仕立てた特注品の透かし織り単衣は菊理イチオシ

小袿の下に着る装束が「単衣(ひとえ)」です。
透かし織りの「絽(ろ)」や「紗(しゃ)」の生地で仕立てた、軽く涼やかな着心地の「透かし織り単衣」は菊理イチオシ!
多くのお客様にお納めしてお喜びいただいています。


平安時代も夏は暑かった。
そんな暑い夏、姫君たちはこの透ける生地の単衣に長袴で過ごしていました。やはり少しでも軽く涼しげな装束で過ごしたいですよね。


現代では夏場はもちろん、「軽く身動きが楽でパステルカラーの単衣」は四季を通じてお楽しみいただけます。

菊理が舞台衣装にもオススメする透かし織り単衣の生地見本はこれらの色以外にも薄桃色、薄黄色もございます

写真にご紹介の薄紫色、薄い黄色、水色の他にも、薄い桃色、薄い黄色もご用意しています。
写真のお客様は「水色」を選ばれました。
とても爽やかですね。

『お客様のこだわりポイント』

菊理がお納めした小袿、透かし織り単衣で軽やかに神楽舞を舞われるお客様(お客様よりお写真のご提供を頂きました)

この記事でご紹介のお客様は神様に舞を奉納される舞姫さんでいらっしゃいます。
お客様からは
軽く動きやすく舞いやすい装束がほしい
②おめりと中陪を標準型より多めに出して華やかにしたい
③おめりは若葉のような色で、中陪はタンポポのような色にしてほしい

というご希望、ご要望を頂き、
メールやお電話でお客様がご納得いただくまで、打ち合わせを重ねました。

この記事でご紹介の装束は、生地の織りからとなりましたので、最初のお問い合わせから4か月でのご納品となりました。

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『お客様の声』

襲も 私の強いこだわりを 受け止めてくださり 仕立ててくださいましたことを
心から感謝しています

試着いたしましたところ 大変軽くて舞いやすく 涼しげで 美しい単衣と 綺麗
な袿で おめりも良い加減で仕立てていただき 本当に ありがとうございます
この袿と単衣で 舞うのが とても楽しみです

「天女のような衣で、美しく軽いので、とても舞いやすいです」

とてもお喜びいただき、私どもも励みになり大変嬉しい瞬間です。

『ご納品装束』

● 小袿(おめりと中陪を多めにとのご要望)
 ・表生地:白地菱地紋に薄紫とクリームの二色浮線菊紋
 ・おめり:萌黄色
 ・中陪:黄色
● 単衣
 ・水色透かし織り生地に浮線菊紋

菊理は「装束がほしいけど、何をどのように注文して良いか分らない」という方のために

・お好きな色柄
・サイズ
・細かなご希望
・ご予算

をお伺いして「あなただけの一着」をお仕立てします。

・源氏物語と言えば一番に連想される「十二単装束」
・気軽に着られる平安装束「袿袴」「小袿装束」
・平安の男性貴族と言えば「狩衣装束」
・源義経など武士の正装「直垂装束」
・謎多き歴史上の舞姫「白拍子装束」
など、時代装束に興味のある方、装束を手にしたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせ、ご相談ください。

菊理はお客様に安心して装束をご購入頂けるよう、装束の制作方法にインターネットを活用したデジタルコミュニケーション「ICT」を取り入れています。(「ITC:Information and Communication Technology」)

雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家

0532-34-7150
090-2577-0958(近藤直通)

※本ページに掲載の写真はお客様のご理解、ご了承を頂いて掲載しています。
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