雅楽の伶人を一から育てます!/進雄神社伶人指導記録①

菊理は「プライベートレッスン」「グループレッスン」「オンラインレッスン」「ワークショップ」など
様々な形で雅楽の指導をしています。


今回、愛知県豊橋市の神社総代さんから
「今まで神社に雅楽がなかったけど、雅楽の音色があった方がお祭りが厳かになって、雰囲気が断然良くなると思う」
「地域の人達にも、もっと神社に親しんでほしいから雅楽をやりたい人を募集するので、一から雅楽の指導をしてほしい」
というご依頼をいただきました。

♦進雄神社伶人指導記録②についてはこちらをご覧ください♦

はじめて触れる雅楽の楽器「龍笛」ですが「音が出た~!」と笑顔いっぱい大喜びの新人伶人さん

神社で雅楽の演奏をする人を『伶人(れいじん)』といいます。


大きな神社などでは神事や結婚式で、神主さんや伶人が演奏する雅楽を聞くことがありますが
地域の小さな神社では伶人が居なくて、お祭りでも雅楽の演奏が無いことは珍しくありません。


また現代人は忙しいため、伶人を募集して稽古を重ね
一人前の伶人を一から育成するのは簡単なことではありません。

しかしこちらの神社様では、氏子総代さんの熱い想いと住民の方々のご協力で、今回の伶人募集に3名の方が手を挙げて下さいました。

▷雅楽のレッスンについてのお問い合わせはこちら

笙は音を出すのは難しくないのですが、独特な演奏方法に、おっかなびっくり

では、一から雅楽の伶人を育てるための流れを、今回の事例を元にご紹介してまいります。

①雅楽の楽器体験

まず初回の顔合わせ、お稽古では
「笙(しょう)」「ヒチリキ」「龍笛(りゅうてき)」を全て体験してもらいます。

雅楽にはどんな楽器を使うのか、自分にはどんな楽器が合うのか、
どんな楽器をやってみたいのかを、実際に楽器を吹いて体験して頂きます。

♦祭典奏楽の記事についてはこちらをご覧ください♦

音を出すのがとても難しい、メインメロディを奏でる篳篥(ヒチリキ)ですが、菊理の指導ですぐに音が出せました

②楽器選び

「笙」「篳篥」「龍笛」それぞれの楽器を体験してみて、担当楽器の希望を伺います。

今回は偶然にも3人の方がそれぞれ違う楽器を希望され、同じ楽器への希望がかぶりませんでしたので、スムーズに楽器選びが終わり、新しい楽器を、それぞれの方にお渡ししました。

③「楽器の扱い方、保管方法、メンテナンス方法」の説明

楽器はとても大切な物。
特に神社の楽器は「神具(しんぐ:神様の道具)」と呼ばれる神聖な道具です。
末永く使うためにも、楽器の取扱い方は欠かせない指導です。

▷雅楽のレッスンについてのお問い合わせはこちら

笙はとてもデリケートな楽器です。笙にとってはとても大切な温め方、持ち方も、一から丁寧に指導します

いよいよ実技指導に入ります

④「越殿楽(えてんらく)」の演奏指導

まずは雅楽の代表的な曲であり、基本となる曲「越殿楽」の練習に入ります。
その後は習熟度により、「五常楽」や「陪臚」など、祭儀や祭典、結婚式などに、よく使われる曲の練習に進みます。

今年(令和3年)の例大祭は10月10日(日曜日)。
お稽古を始めたのは9月半ばからで
その上、コロナによる緊急事態宣言下ということもあり、練習回数も限られました。


皆さん社会人でお忙しいこともあり、本番までのお稽古は初回を含めて4回。

でも菊理独自のオリジナルレッスンなら大丈夫!
例大祭本番には、新人伶人3人がデビューします!

♦例大祭本番の記事はこちらでご覧ください♦

なかなか音を出すのが難しい雅楽の楽器ですが、皆さん初日から見事、音が出せるようになりました

「敷居が高い」「難しそう」と思われがちな雅楽ですが
菊理は多くの方に、安心して雅楽を楽しんでいただけるよう
分りやすく、親切丁寧に、心を込めてご指導します。

また、神社や寺院の祭礼では、地元の方々が伶人をつとめ、
地域を盛り上げて頂くのが本来の姿だと思っています。

レッスンは全国へ出張いたします。
「本番までに時間があまりないんだけど」という方もご安心ください。
45年の豊富な実績と経験でさまざまなご要望に対応します。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
雅楽二重奏「菊理」