「要の金具が壊れた」「綴じ糸がゆるんでいる」|浦安の舞の桧扇修理事例⑦
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菊理は神社で使われる祭礼用品・調度品の販売や修理のご相談を承っております。今回は祭祀舞「浦安の舞で使われる檜扇を修理してほしい」というご相談についてご紹介します。

そもそも桧扇とは、複数のヒノキの薄板を糸で綴じた扇で、千年以上前の平安時代に誕生した日本発祥の扇子です。現代では神社において巫女さんが「浦安の舞」などの祭祀舞、神楽舞などを舞う時に使ったりしています。
日常的に神楽舞や祭祀舞で使用していると、次第に傷みや不具合が出てくることがあります。
たとえば――
- 綴じ糸が切れた
- 松飾りが取れた
- 持ち手の金具(要:かなめ)が壊れた
- 桧の板が割れた
- 飾り紐が切れた
- 彩色が剥がれた
こうした破損や劣化は、実は決して珍しいことではありません。
更に、多くの神社の祭礼では地域の子どもたちが舞姫として舞を奉納することが多いため、こうした道具の扱いに慣れない子どもたちが練習で繰り返し使う内に、思わぬ故障や破損が生じてしまうことも少なくありません。
お客様のご依頼内容

「今後、永く使い続けるために直せるところは全て直してほしい」
とご依頼いただき診断したところ、
- 1本は要の金具が壊れてバラバラになっている
- 4本共、綴じ糸が切れてはいないが、ゆるんでフワフワしている
今回の桧扇は4本共、綴じ糸は切れてはいませんが、ゆるんで板同士がフワフワ浮き上がっているような状態でした。実は桧扇の綴じ糸はあらかじめ撚(よ)った(ねじった)「撚糸(よりいと)を使用します。しかし使用する内に撚りが解け、浮いているような状態になってしまいました。
修理内容
修理前

- 要の金具が壊れています
- 写真では少し分かりづらいですが、糸がゆるみ板が浮き上がっています

- 写真では少し分かりづらいですが、糸がゆるみ板が浮き上がっています
修理後

要を新しい金具に交換しました。

ゆるんでいた綴じ糸をすべて解き、正しい手順で一から綴じ直しました。糸の通し方や張り具合は、桧扇の開きやすさ・見た目の美しさを左右する重要な工程です。
今回の修理の概要
- 修理した内容:桧扇の糸の綴じ直し、要の金具交換
- お預かりから納品まで:概ね3ヶ月
- 修理依頼品:静岡県掛川市の神社で祭祀舞に使用される檜扇4面
春秋の祭礼シーズン前は檜扇や神楽鈴の修理依頼が集中し、ご希望の納期に間に合わない恐れもありますので、日程、時間に余裕を持って、早めにご相談ご依頼をいただきますことをお勧めします。
檜扇の綴じ糸修理について
檜扇は、一ヶ所でも綴じ糸が切れてしまうと、全ての糸を外し、新たに糸を綴じ直す必要があります。
もともと檜扇の絵柄は、完成した檜扇の上から彩色を施しているため、修理で綴じ糸を交換した場合、その上に再び色を重ねることはできません。そのため、修理後の檜扇の綴じ糸は白いままとなります。
(絵柄は桧扇の完成品の上から彩色しますので、綴じ糸修理の場合は糸の上に色を乗せることは出来ません)
桧扇修理事例
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ご相談について
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そのため、直接お会いするのが難しい場合には、ZoomやLINE動画を利用したオンラインでのお打ち合わせをおすすめしています。なるべく専門用語を使わずご説明させていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
「檜扇の綴じ糸が切れてしまった」「金具が壊れてしまった」「ヒノキ板が割れてしまった」「糸飾りが切れた」「松飾り(造花)と飾り紐の色が褪せた(汚れた)ので取り替えたい」「お祭りまで日が迫っている」など、檜扇や舞扇のことは菊理にお任せください。
また「神楽鈴」「剣鈴」などの修理も承っております。「鈴が取れてしまった」「五色布が破れてしまった(色が褪せてしまった)ので新しくしたい」など、どうぞご相談ください。
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