【継承支援】「雅楽指導者育成」稽古会の講師を務めさせていただきました|楽人・伶人レッスン事例
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令和8年3月8日(日)、祭典雅楽を担当する楽人(がくにん・がくじん)を対象とした稽古会で講師を務めさせていただきました。
※楽人:儀式での雅楽演奏担当者。伶人とほぼ同意。

こちらの楽人さん方はお仕事やご家庭で忙しい社会人の皆さんが多く、稽古会はそれぞれのペースで参加できる「自由参加形式」としており、今回は篳篥4名、龍笛4名が参加されました。
内容
菊理の稽古方針(コンセプト)|全体練習を重視

雅楽の稽古は、管別(楽器パートごと)の練習が中心となりがちですが、菊理の稽古は楽器ごとに分かれたパート練習に加え、全体での合奏練習を重視しています。
雅楽は指揮者が存在しない音楽と言われ、演奏者一人ひとりが同じテンポ、リズムを共有することが難しい音楽です。
そのため今回は、基礎中の基礎である「雅楽の拍子(テンポ・リズム)とは」から丁寧に見直し、稽古を行いました。
基礎を徹底|拍子(テンポ・リズム)・音程(ピッチ)・唱歌

今回の稽古会は単なる練習会ではなく、若手を育てる立場にあるリーダー層の楽人さん方へ「後継者を育てる指導者の育成」を目的としています。まずは演奏の土台となる「拍子(テンポ)」と「音程(ピッチ)」を重点的に行いました。
雅楽のリズム(拍子)の理解
講師がリズムを示しながら、全員で拍子を共有する稽古を実施。さらに、正しい「テンポの取り方(膝の打ち方)」も確認し、身体でリズムをつかむことを意識しました。
- 拍子の構造を頭で理解する
- 全員で同じ拍動を感じる
- 漫然と吹く(音を出す)のではなく、拍(テンポ)を意識して音を置く
この共通認識を持つだけで、合奏のまとまりが劇的に変わります。
チューナーに頼らない!「自分の耳」で音程を作る篳篥の指導
篳篥(ひちりき)は音程のコントロールが非常に難しい楽器です。ついつい視覚的な「チューナー」の数値に頼りがちですが、今回の稽古では自分の耳で音程を取れるようになることを目標に指導を行いました。
「唱歌(しょうが)」と「膝打ち」の重要性
雅楽の音程、拍の取り方は非常に特徴的で、膝を打ってテンポを刻みながら唱歌でそれらを掴みます。音程・メロディ・リズムを正しく理解するため、漫然と歌うのではなく、正しい唱歌を身につける稽古を丁寧に行いました。
合奏稽古|「越殿楽」「五常楽急」

基礎稽古の後は、全体での合奏練習を実施。菊理がリズムをとりながら、
- 「越殿楽(えてんらく)」
- 「五常楽急(ごしょうらくのきゅう)」
の2曲を稽古しました。一人ひとりがリズムと音程を意識しながら演奏することで、合奏としてのまとまりが徐々に生まれていく様子が印象的でした。
午前・午後の二部構成でじっくり稽古
稽古はお昼休憩を挟み、午前・午後の二部構成で実施。
長時間ではありましたが、その分、基礎にじっくりと向き合うことができ、参加者の皆さんにとって実り多い一日となりました。
神職様・僧侶様・宗教者様への雅楽指導について
菊理では、神職様・僧侶様・宗教者様に向けた雅楽指導を行っております。楽器の持ち方・構え方・音の出し方といった「基本のキ」から、丁寧にご指導いたします。
- 三管:笙、篳篥、龍笛
- 三鼓:鞨鼓、楽太鼓、鉦鼓
- 絃物:楽琵琶、和琴
- 祭祀舞(豊栄舞、浦安の舞)・神楽笛・神楽歌
例祭をはじめとする諸祭儀式、結婚式、神葬祭、また仏事・法事・葬儀など、それぞれの目的に応じて最適な楽曲を選定し、実践的に指導いたします。
さらに、楽曲指導にとどまらず、楽器の正しい扱い方や保管方法、日常のメンテナンスまで、長く雅楽を続けていくための基礎知識を総合的にお伝えします。50年以上の豊富な実績と、分かりやすく丁寧な指導で、さまざまなご要望に柔軟に対応いたします。
指導料(神社、寺院、諸宗教関係者特別料金)
- 個別指導(1~2名):60分 5,000円
- 少人数グループ(3名):60分 7,500円
- 4名以上:60分 10,000円~
※交通費は別途となります。詳細はお問い合わせください。
※神社様・寺院様・諸宗教会様への出張指導は、通常レッスンの半額にて承っております。
※本記事に記載の指導料は宗教法人、各宗旨の正式資格をお持ちの方が対象です
※氏子崇敬者さん、檀家さん、信者さんへの雅楽指導は通常レッスン料金とさせていただきます
お問い合わせ・お申込み
「まずは基礎から学びたい」「特定の祭礼に向けて集中的に稽古したい」など、ご要望に合わせて柔軟に対応いたします。
雅楽の響きを次世代へ繋ぐお手伝いをさせていただきます。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
0532-34-7150
090-2577-0958(担当:近藤)


