京都教室生徒さん演奏デビュー!「安井金比羅宮」様で新春奉納演奏②|京都雅楽教室生徒の演奏サポート
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菊理は雅楽の「プライベートレッスン」「グループレッスン」「オンラインレッスン」「ワークショップ」など、様々なプログラムで雅楽の指導をしています。
令和7年1月26日(日) 京都市東山区「安井金比羅宮」様にて、全国会場に広がる菊理の雅楽教室の生徒さんが集まり「新春奉納演奏」を行い、菊理は引率と演奏サポートをしました。

菊理では雅楽教室の生徒さんたちの練習成果発表の場として、1年間に3回ほど演奏発表会を開催しています。目標や目的が有るとモチベーションが上がり、練習にも張り合いが出ます。
今回の奉納演奏には地元「京都教室」をはじめ、「愛知豊橋教室」「湘南教室」、現在(2025/01/26時点)お休みしている「静岡浜松教室」の各教室から、総勢10名の生徒さんが参加しました。
内容
1. 11時 集合・リハーサル
2. 12時 みんなでお昼ご飯
3. 12時30分 着替え
4. 14時 記念撮影タイム
今回の京都演奏を例に生徒さんの演奏発表の流れをご紹介します。雅楽や装束に興味のある方はぜひご参考になさってくださいね!
11時 集合・リハーサル

令和6年4月から開講した京都教室の生徒さんにとっては、神様に演奏をお供えするとは言え、多くの一般参拝客を前にしての初の演奏披露。初めての経験に皆さん緊張でドキドキです。まずは担当楽器ごとに各人の配置場所や曲順をおさらいし、控室で本番さながらにリハーサルを繰り返しました。
12時 みんなでお昼ご飯
やっぱり楽しいのは皆さんと一緒にする食事タイム。仕出し屋さんに京都らしいお弁当を配達してもらい、みんなでお昼ご飯です。千里の演奏発表会は全国各地から生徒さんが集まりますので、さまざまなお国言葉や方言が飛び交い、笑顔が絶えません。
12時30分 着替え

今回の参加者は10名。その内3名は菊理から購入された狩衣などのマイ装束で、あとの7名は菊理のレンタル装束です。狩衣はいろいろな色柄の12種類、袿は3種類、袴は白と浅葱(水色)の2種類の中から、それぞれ好きな組み合わせを選んでいただきました。

「いろんな色柄があって、どうやって選んだらいいか分からない」
と戸惑う生徒さんには
「ご自分の好きな色で選んでみては?洋服を選ぶ時と一緒ですよ」
とお伝えし選んでいただきました。迷うのも楽しい時間ですね。
◆狩衣(かりぎぬ)の着付け

菊理が主催する演奏発表会では、装束の着付けも菊理が担当します。生徒さんは足袋だけ持参すればOK! 昨今、着物でさえなかなか着る機会がない生徒さんたちは、和服とは大きく異なる着付けに目を丸くするやら感心するやら。

狩衣は平安時代の貴族が普段着として着ていたカジュアルウエアです。また狩衣はほぼサイズフリーで、とても大きく仕立てられた装束ですから、着付け方でそれぞれの体型に合わせ調整します。袖のあしらい(折り方)にも独特の作法が。
烏帽子はとても重要な装束アイテムで、注意するポイントがいくつかあります。大事なポイントを一つ一つ説明しながら着付けていきます。
◆狩衣装束の構成:狩衣、袴、白衣、烏帽子、足袋
◆袿(うちき)の着付け

「袿」は平安時代の貴族女性の普段着です。
一般的には「平安時代」=「十二単」というイメージですが、十二単は平安時代から現代に至るまでフォーマルウエアとして皇族女性が儀式に着用する他、宮中にお仕えする女官などが御前で着用するなどの、晴れ(おめでたい)装束です。
しかし宮中にお仕えする女性はほんの一握り。平安時代のほとんどの貴族女性は、十二単を着ることなく「袿」を普段着として過ごしました。また逆に、とても位の高い貴族女性は重く堅苦しい十二単で日常を過ごすのではなく、「袿」「単衣」「長袴」といった、身軽な装束を日常着としていました。
菊理ではこの「袿」「単衣」「長袴」と着付け小物をセットにした、簡単に着られる「はじめての袿セット」 を販売していますので、どうぞそちらもご覧ください。
◆袿装束の構成:袿、緋袴、白衣、足袋、髪飾りは自由

>>由緒ある場で衣装を着て奉納演奏をできたことは なかなか体験できないことなので こちらの教室に来てよかったなと思いました。
13時30分 奉納演奏
いよいよ奉納演奏本番です。
控室から渡り通路を通ってご本殿に移動。既にこの時点で奉納演奏は始まっています。悪縁を断ち切り良縁に結びつけてくださる神社として人気でもあり、京都のパワースポットとして観光名所でもある安井金比羅宮様。当日はお天気も良く、1月の日曜日とあって、多くの参拝客の方々が「何が始まるんだろう」と見守る中を、静々と雅に拝殿へと上がります。もちろんこの時の姿勢、楽器の持ち方、歩き方などの所作も、みっちりリハーサル済みです。
神主様の祓詞、お祓い、代表者の玉串拝礼に併せての一同拝礼といった、一通りの正式参拝所作に引き続き、姿勢を正し楽器を構えます。緊張マックス! 一呼吸置いて静かに龍笛の音色が響き渡りはじめました。
- 平調 越殿楽(ひょうぢょう えてんらく)
- 祭祀舞 浦安の舞(さいしまい うらやすのまい)

参拝者さんにも雅楽の音色をお聞き頂きたいとのことから、神社様のご厚意によりご本殿の扉を開放しての演奏でしたので、多くの参拝者さん達も足を止め、みやびな雅楽の音色に聴き入っておられました。

雅楽と言えば京都、京都と言えば雅楽。雅楽の本場とも言える京都ではあるのですが、一般に広く雅楽の演奏を公開しているところは少ないとの事で、京都新聞さんがこの奉納演奏の模様を取材くださり、翌日の朝刊に掲載されました。

演奏後、鳥居宮司様よりご挨拶を賜り「当宮(安井金比羅宮)のご祭神「崇徳天皇」様は平安時代の方です。今回の平安装束での奉納は、きっと往時の華やかな宴を思い出して、大変楽しまれたこと思います。昨年4月の開講から数回のお稽古で素晴らしい演奏をご奉納されましたね。ますますのご精進をお祈り申し上げます。」と労いとお喜びのお声を頂きました。

>>憧れていた平安衣装を着られて、雅楽も演奏できて夢のように楽しい時間でした。また経験したいです。
14時 記念撮影タイム

緊張の本番が終わり控え室に戻った後は、美しく優雅な衣裳姿で、お互いに写真を撮り合いっこしたりして、思い思いに撮影タイムなどを楽しみました。初めて着る平安装束に、笑顔があふれ大盛り上がり!
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菊理は雅楽演奏だけでなく、雅楽を通して狩衣や十二単などの平安時代装束や、歴史、文化などにも親しみを持って、楽しんでもらいたいと思っています。ですからこのような機会には、一生の記念にもなり得る写真撮影なども存分に楽しんで頂けたらと思います。
菊理の演奏会、発表会では演奏だけでなく、優雅な平安時代の衣裳を着られる非日常体験も楽しんで頂けます。「本当は狩衣や十二単が着たいだけなんだけど」という方もぜひ菊理に声を掛けてください。楽器の演奏が苦手でも、音がうまく出なくても良いんです。菊理なら、あなたの望みを叶えられるかもしれませんよ。

全国に「雅楽ワークショップ千里」をプロデュース展開する菊理の演奏会、発表会には全国各地から生徒さんが集合します。今回も京都の生徒さんに加え、はるばる埼玉県からも参加してくださったり、静岡県の浜松市からも参加してくださったり。京都会場のワークショップには京都市内だけでなく、大阪、兵庫、滋賀、徳島などからもお越しになってみえます。
いろいろな土地ところから集まる仲間たちと、ぜひ雅楽や装束を楽しんでください。
菊理は毎年1月(もしくは2月の旧正月頃)に生徒さんたちと「技芸上達」と併せ「世界の安寧」を願い、各地の神社様や寺院様で奉納演奏を行っており、今年も京都と静岡で、大勢で和やかに演奏発表ができました。千理の演奏発表会でユニークなところは
「雅楽が出来なくても参加できる」
「エアー演奏 ОK」!
なぜ楽器が出来なくても参加できるのか?! その秘密はぜひ『雅楽ワークショップ千里 』へ確かめにお越しくださいね。

>>久し振りに千里で演奏できて楽しかったです。わざわざ京都まで来たかいがありました!がんばった。
菊理は多くの方に、楽しく安心して雅楽に親しんでいただけるよう
分かりやすく、親切丁寧に、心を込めてご指導します。
レッスンは全国へ出張いたします。
「楽器をやったことがない」という方もご安心ください。
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