びわ湖大津プリンスホテル「石山寺秋月祭ナイトクルーズプラン」みやびな雅楽鑑賞と楽器体験|出張演奏・出張体験事例
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令和6年の「中秋の名月」は9月17日、翌9月18日は「満月」ということで9月17日、18日と2日間にわたって実施された観月ナイトクルーズで、雅楽演奏と楽器体験をメインとしたカルチャーコンサートをしました。
今回のクルーズは旅行会社の「クラブツーリズム」様の団体様と、滋賀県大津市の「びわ湖大津プリンスホテル」様が個人のお客様に向けて企画実施されたナイトクルーズ。
プリンスホテル様が企画実施された、今年5月と6月の菊理カルチャーライブが好評だったことから、改めてプリンスホテル様よりご依頼を頂きました。
◆前回の「あお若葉と雅楽の協演」の様子もご覧ください
内容
3種類の楽器による『越殿楽(えてんらく)』演奏
出航は19時。薄闇が広がり始め、大きな月が2日間共きれいに眺められました。そんな美しい月と雅楽を楽しむ今回のプランは、” どこかで聴いたことのある ” 雅楽の有名曲「越殿楽(えてんらく)」からスタートです。
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なかなか間近で見聞きすることが無い珍しい音楽ということで、皆さん熱心に聞き入っておられました。
雅楽の演奏会と言うと、オーケストラのように大勢の演奏者がいろいろな楽器を担当し演奏するスタイルが多く一般的です。大人数でいろんな楽器の音色が重なり合うダイナミックな音楽はオーケストラの醍醐味ですが、その反面、個々の楽器の音色を楽しみたいとなると、どの楽器がどんな音色を出して、どんなことをしているのか、とても分かりにくいものです。雅楽の合奏も同様で、珍しい雅楽楽器が個々にどんな音色で、どんな旋律を奏でているか、知ってみたくありませんか?
菊理オリジナルの演奏方法はそんな悩みを解決!雅楽の珍しい楽器「笙」「篳篥」「龍笛」といったそれぞれの「楽器を持ち替えながらの演奏」は音色の違いがはっきりと聴き取れ、「楽器の音色の違いや特徴がおもしろかった」といった感想を頂く大好評のプログラムです。
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◆使用した3種類の楽器
龍笛から笙、笙から篳篥へと、順番に持ち替えての演奏で聴く雅楽は、楽器の音色が変わるだけなんですが、同じ曲の同じ場所(フレーズ)でも、メロディーの印象が大きく変わります
▷前半の「龍笛と笙」の二重奏は、優しく優雅な雰囲気、
▷後半の「笙と篳篥」の二重奏は、ダイナミックで力強い雰囲気となります
この記事をご覧のあなたも、そんな菊理のファンタジックな演奏を聴いてみませんか
神秘的な和音が響く「鳳笙の二重奏」
鳳笙は「天空から降りそそぐ光」を表すと言われ、和音の響きが神秘的。遥か悠久の昔、1400年以上前に中国大陸からシルクロードを渡って日本に伝わった由緒ある古楽器です。
2曲目は月光が湖面をきらきらと照らす、優雅な月夜にぴったりの「鳳笙の二重奏」をお楽しみいただきました。
「秋の月夜にぴったりの神秘的な音色ですね」
「とても心が落ち着いてリラックスした気分になりました」
と、お客様からお声をいただきました。
ミニカルチャー講座「まん丸だけじゃない各地のお月見団子」
しっとりとした鳳笙の調べのをお聴き頂いた後は、これも菊理の大好評プログラム「雅楽カルチャー講座」。菊理のカルチャー講座は雅楽や雅楽にまつわる歴史や文化、文学、服飾など、だれかにちょっと自慢したくなる「へぇ~っ!」がいっぱいです。当夜は中秋の名月ということで「各地のご当地お月見団子」のミニ講座。全国的には「白く真ん丸のお団子を15個積み上げる形」がオーソドックスですが、実は各地に「ご当地お月見団子」が存在します。
「お月見のしつらえ」として菊理がご用意した「月見団子」をご覧ください。見慣れた形とは全然違いますね。しずく形のお餅にあんこが巻いているこの団子、実は「関西風の月見団子」なんです。平安時代はお月見に「里芋」をお供えしていたので、それに見立てたとの説があります。
そのほか、名古屋や遠州地域のお月見団子を写真でご紹介しながら解説しました。
「へ~、知らなかった!」
「いろんなお月見団子があるのね」
などと、皆さん関心するやら驚くやで、カルチャー講座をお楽しみいただきました。
優雅な平安の舞「越天楽今様(えてんらくいまよう)」
続いては「越殿楽」のメロディーに歌詞をつけた「越天楽今様」で舞(踊り)をご覧いただきました。越天楽今様は日本最古の歌謡とされ、これも音楽の教科書で取り上げられています
現代のアップテンポな音楽とはまったく違う、ゆったりとしたリズム感、テンポ感の伴奏で舞われる、優雅な舞の動きは「平安時代にタイムスリップしたみたい!」と大好評でした
衣裳紹介
菊理の出張演奏は衣裳も見どころのひとつ。今回は、雅楽が一番盛んだった平安時代の装束(衣裳)で演奏しています
特に今回、女性装束は大津市が「紫式部の筆はしる 源氏物語誕生の地 大津」として作成したPRポスターや、のぼり描かれたイメージイラストと同じ赤色の袿を選びました
男性装束は、NHK大河ドラマ「光る君へ」の中で柄本佑さん扮する藤原道長が、青年時代に着用していた水色の狩衣装束をオマージュしています
●近藤智佳子:袿(うちぎ)装束
・袿:赤色地に 三色向蝶丸文の 袿(あかいろじに さんしょくむかいちょうまるもんの うちぎ)
・袴:緋色の袴(ひいろの はかま)
・檜扇:蓬莱山(ほうらいさん)
●近藤泰史:狩衣(かりぎぬ)装束
・狩衣:水色地に 金色雲鶴文の 狩衣(みずいろじに きんいろうんかくもんの かりぎぬ)
・袴:辛子色の袴(からしいろの はかま)
・高烏帽子(たかえぼし)
※上記装束は販売もしております。どうぞお気軽にこちら へお問い合わせください
概要
※ご希望により「楽器や衣装の解説資料」を事前にご提供しております。どうぞお気軽にご要望ください。
菊理は多くのイベント出演に長年携わり
演奏実績、経験が豊富です
CDや録音音源では絶対に成し得ない
生演奏ならではの感動と迫力をお届けしています。
解説付きコンサート、カルチャーコンサートを
ステージイベントだけでなく配信などにも
幅広く対応致します
全国どこへでも出張致しますので
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
0532-34-7150
090-2577-0958(担当:近藤)
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