「子ども禅の集い」雅楽鑑賞と楽器・衣装体験/お子さんの声もご紹介|体験衣装一覧・出張演奏・出張体験事例
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三重県四日市市「富田山長興寺」様よりのご依頼で、令和6年8月20日(火)夏休みの子どもを対象とした「長興寺子ども禅の集い」 にて雅楽演奏と楽器体験、衣装体験を担当しましたので、その模様をご紹介します。
内容
1. 雅楽の楽器を体験してみよう
2. 雅楽の生演奏を見てみよう
3. 優雅な平安時代の着物を着てみよう
4. サプライズ演出
雅楽の楽器を体験してみよう
参加者は小学校2年生から中学生までの男女19名。全員が「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」のうち、どれか1つは楽器を体験できるよう、楽器名を書いたカードを入れた抽選箱を用意。まずはカードを引いて自分がどの楽器を体験するのかを決めましょう!
◆龍笛を体験してみよう
まずは横笛の「龍笛(りゅうてき)」の体験グループから。
龍笛は多くの息を使う楽器で、はじめのうちは音を出すことが難しい楽器です。フルートや篠笛と比べると吹き口が大きく、どこにどうやって息を入れるかが大きなポイント!でも、子ども達みんながちゃんと音が出せました。
◆篳篥を体験してみよう
次はたて笛「篳篥(ひちりき)」の体験グループ。
音の大きな篳篥も大人気! 篳篥は息の力が必要な楽器ですが、菊理オリジナルの「入門者用篳篥」は音が出しやすく調整していますので、男の子も女の子もダイナミックな篳篥の音色を楽しんでくれました。
◆笙を体験してみよう
楽器体験の締めくくりは一番人気の「笙(しょう)」の体験です。
初めて見る「笙」!そのやわらかい和音の音色に
「ふしぎな音!」
「重たそうに見えたけど意外に軽い!」
雅楽の楽器は、最初はなかなか音が出しにくいものですが、体験された皆さん全員が見事に音を出すことが出来ました! 「めったに出来ない貴重な体験でした!」と見学の親御さんにもお喜びいただきました
◆体験の様子
◆使用した体験楽器
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雅楽の生演奏を見てみよう
子ども達に「 “雅楽” って言葉、聞いたことある?」と聞くと、半数ほどが「教科書で習った」と答えてくれましたが、
「実際に演奏を見た事ある?」と聞くと全員が「見た事ない」とのこと。
しかし先に楽器を体験したことで楽器の音色に親近感がわき、菊理の演奏を興味深く静かに聴いてくれました。
◆1曲目 「越殿楽~笙、篳篥、龍笛による~」
1曲目は「笙、篳篥、龍笛の三種類の楽器による越殿楽(えてんらく)」。音楽の教科書でおなじみの有名曲です
◆2曲目「笙の二重奏」
笙は「天空から降りそそぐ光」を表すと言われています。子ども達には「時々目を閉じて聴いてみてね。空からキラキラとした光を感じられるかもしれないよ」とお話ししてから演奏したところ、
「本当だ!キラキラした光が見えたよ」
「なんだか不思議な気分」
と、笙の神秘的な音色は、お子さんたちの純真で素直な心に響いたようです。
◆3曲目「越天楽今様~歌と舞~」
この日の締めくくりの演奏曲は「歌と舞による “越天楽今様” (えてんらくいまよう)」。
日ごろ目にするアップテンポなダンスと大きく異なり、檜扇を手に、ゆったり優雅に舞う姿に、
「きれいだった」
「初めて見たけど良かった」
と、キラキラした目で感想を話してくれました。
▷解説付き雅楽生演奏についてのお問い合わせはこちら→お問い合わせ
優雅な平安時代の着物を着てみよう
子どもさんたちは、菊理が着ていた衣装に最初から興味津津。
「禅の集い」の締めくくりは、ご住職ご夫妻からのたっての希望から、千年前の平安時代の着物「狩衣(かりぎぬ)」「袿(うちぎ)」の着装体験を行いました。まずは装束の簡単な解説をしてから、子ども達に「狩衣」と「袿」のどちらを着たいか選んでもらいました。
男子がきれいな袿を着たい、女子が狩衣を着たい、
そんなお声もジェンダーフリーの現代ならではですね。
現代の洋服とはまったく違う千年前のファッションに「平安時代にタイムスリップしたみたい!」
今回、長興寺様には菊理に対して準備段階から諸々大変お気遣い頂きましたので、お礼の意味を込め、子どもたちだけでなく、付き添いの親御さんやスタッフさんたち、大人の方々用にも体験していただこうと平安装束を準備していました。
思わぬサプライズに子どもも大人も大はしゃぎで装束体験を楽しんで頂きました
サプライズ演出
今回ご依頼頂いた「長興寺」様は1300年前に泰澄大師が刻まれた大日如来を御本尊とされておられるという由緒あるお寺様。
令和6年はその記念すべき開寺1300年をにあたることから、毎年夏休み開催の「子ども禅の集い」の今年度のテーマは、 ” 開創した1300年前を体験しよう ” という趣旨であることをお伺いしておりました
「子ども達にこそ ” 本物を体験させてあげたい ” 」とのご住職ご夫妻の熱い思いと細やかなお心遣いに、菊理から「ビッグサプライズ」をプレゼント!
長興寺様開創は、子ども達が体験した「平安時代」ではなく、更に古い「奈良時代」に当たります。そこでご住職夫妻に、こっそり「奈良時代の衣装(万葉装束)」を着ていただき、子ども達にも「奈良時代からタイムスリップしてきました!」とサプライズ演出。
「すごーい!」
「本当にタイムスリップしてきたみたい!」
と、子どもさんや付き添いの親御さん、スタッフさん達に大好評でした。
>>1300年前のことが しれて べんきょうになりました
♦お心づくしの精進料理「これもあれも1300年前の食」
そうめん、豆腐、蘇(そ)、スパイス料理(カレー)など1300年前に使われていた食材使用の特製精進料理
現在も長崎県で伝えられている1300年前の食材由来の郷土菓子「よりより」
衣裳紹介
菊理の出張演奏は衣裳も見どころのひとつ。今回は、雅楽が一番盛んだった平安時代の装束(衣裳)で演奏しています。男性装束は、NHK大河ドラマ「光る君へ」の中で柄本佑さん扮する藤原道長が、青年時代に着用していた水色の狩衣装束をオマージュしています。
●近藤智佳子:袿(うちぎ)装束
・袿:白色地に 二色臥蝶丸文の 袿(しろいろじに にしょくふせちょうまるもんの うちぎ)
・袴:緋色の長袴(ひいろの ながばかま)
・檜扇:蓬莱山(ほうらいさん)
●近藤泰史:狩衣(かりぎぬ)装束
・狩衣:水色地に 金色雲鶴文の 狩衣(みずいろじに きんいろうんかくもんの かりぎぬ)
・袴:辛子色の袴(からしいろの はかま)
・高烏帽子(たかえぼし)
◆体験衣装一覧
大人用の袿(うちぎ)薄桃色
大人用の袿(うちぎ)水色
子ども用の水干(すいかん)薄銀色
子ども用の袿(うちぎ)今回は左の赤色を着用
大人用の狩衣(かりぎぬ)オレンジ色と深緑色
大人用の万葉装束(まんようしょうぞく)
※上記装束は販売もしております。どうぞお気軽にこちら へお問い合わせください
概要
※ご希望により「楽器や衣装の解説資料」を事前にご提供しております。どうぞお気軽にご要望ください。
菊理は多くのイベント出演に長年携わり
演奏実績、経験が豊富です
CDや録音音源では絶対に成し得ない
生演奏ならではの感動と迫力をお届けしています。
解説付きコンサート、カルチャーコンサートを
ステージイベントだけでなく配信などにも
幅広く対応致します
全国どこへでも出張致しますので
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
雅楽二重奏「菊理」
文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」協力芸術家
0532-34-7150
090-2577-0958(担当:近藤)
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