雅楽トリビア ~衣裳「直垂」編~

突然ですが、
小学校の音楽の教科書に、
こんな写真が載っていませんでした?

 

 

この写真は「雅楽:ががく」という音楽を演奏しているところで

「宮内庁式部職楽部」という
古典音楽の伝統を保持し、
宮中晩餐会や園遊会、皇室の行事などで
雅楽や洋楽を演奏する組織が
皇居内の舞台で演奏している様子です。

 

お琴や三味線、尺八など、邦楽の演奏会では
演奏者は着物や袴姿で演奏するのが一般的かなと思いますが、

同じ日本の音楽でも、

「雅楽」を演奏する時って
どんな衣裳を着ているか御存知でしょうか?

 

突然「雅楽の衣裳はどんなの?」と聞かれても
生の雅楽を見る機会って、ほとんど無いかと思いますので、
「え、着物じゃないの?」って
多くの方は思われるんじゃないでしょうか。

 

この写真で、雅楽を演奏をしている方々が着ているのは
「直垂(ひたたれ)」といって
主に昔の武士が着ていた、活動的な衣服です。

この直垂、雅楽の演奏会でよく見られる衣裳の一つで、
菊理も、神社の祭典や演奏会の時に、よく着用しています。

 

 

セパレート構造で、上下同じ布地で作られていて、
襟元は着物のような「垂領 (たりくび)仕立て」となっています。

またこの茶色に見える色は「海松(みる)色」と言います。

「海松色」、

あまり聞き慣れない色名ですが、
これは“海松” という海藻の色で
「茶色みを帯びた深い黄緑色」と
伝統色の本には書かれています。

この海松色の生地は「茶色」と「緑色」の縦横糸で織られているため、
見る角度や光の加減によって
茶色っぽく見えたり、
緑色がかって見えたりする、
なんとも不思議な、美しい色です。

 

 

しかも、織られた布地によって
茶色みが強く出たり、
緑色が勝ったりと、
私たちが着ている直垂も、
明らかに色味が異なるのですが、
この写真で判りますでしょうか?

ちょっと分かりづらいかもしれませんね。
やはり実物をご覧いただいて、
「海松色」の美しさを感じて頂きたいと思います。

この直垂に「烏帽子:えぼし」をかぶり、
足元は足袋と草履という出立で演奏をします。

直垂の色柄には様々なバリエーションがあり、
この海松色以外にも色々あります。

「直垂」は昔の武士が着ていたというだけあって、
とても動きやすく、颯爽とした衣裳です。

昔は雅楽は男性だけのものでしたが、
今では女性の雅楽演奏者もずいぶん増えました。

雅楽の世界では当たり前のことなんですが、
男女を問わず同じデザインで、
色もデザインも男女同じユニフォームというのは
考えてみれば珍しいのかもしれませんね。

雅楽は音色だけでなく
衣裳の美しさも鑑賞の楽しさの1つです。

 

「菊理」は雅楽の魅力や楽しさを
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